被爆者ら、日本の不参加「残念に思う」 核兵器禁止条約発効

2021.01.22
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by 時事通信


核兵器禁止条約発効について記者会見する日本原水爆被害者団体協議会の事務局次長、児玉三智子さん=21日、(C)日本外国特派員協会

核兵器禁止条約発効について記者会見する日本原水爆被害者団体協議会の事務局次長、児玉三智子さん=21日、(C)日本外国特派員協会

 被爆者の全国組織「日本原水爆被害者団体協議会」(日本被団協)は、発効したに日本が参加しないことを批判する。広島市で被爆し、被団協事務局次長を務める児玉三智子さん(82)は「日本は背を向けたまま。残念に思う」と述べた上で、日本同様、条約を批准していない米国のバイデン大統領にも条約への参加を求めた。
 21日に東京都内で記者会見した児玉さんは「(条約発効を)亡くなった多くの被爆者に報告し、喜び合いたい」と強調。長崎市で被爆した事務局次長の和田征子さん(77)は「核兵器による力は正義ではない」と指摘し、「条約へ参加することで、日本は被爆国としての強いメッセージを発信できると思う」と語った。
 同席した国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)の川崎哲国際運営委員(52)は「発効により核兵器への政治的、経済的、社会的な圧力が生じる」と意義を語り、「参加国が100カ国に到達するよう活動していきたい」と意気込んだ。(2021/01/22-13:25)

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