資生堂、TSUBAKIなど売却 欧州ファンドへ、1500億円規模
資生堂は22日、シャンプーなどのブランド「TSUBAKI」を含む日用品事業について、欧州系大手投資ファンドCVCキャピタル・パートナーズに売却する方向で検討していると発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で化粧品販売は苦戦しており、高価格帯商品に経営資源を集中して収益改善を目指す。売却額は1500億円規模とみられる。
TSUBAKIは2006年に発売された女性向けのヘアケア製品で、資生堂を代表するブランドの一つ。国内だけでなく、中国などアジアでも展開している。
売却する対象は、低価格帯のドラッグストア向け化粧品やボディーソープなどの日用品事業で、「専科」や男性用ブランドの「uno」を含む。同事業の売上高は19年12月期に約1000億円だった。資生堂は6月までにCVCへの売却手続きを終える方針で、売却後の一部出資を予定している。(2021/01/22-18:27)