「インド太平洋」で連携訴え ＥＵ理事会に初出席―茂木外相
オンライン形式で開かれた欧州連合（ＥＵ）外相理事会に参加し、発言する茂木敏充外相＝２５日、東京都千代田区（外務省提供）
【ブリュッセル時事】茂木敏充外相は２５日、ブリュッセルで開かれた欧州連合（ＥＵ）の外相理事会にオンライン形式で出席した。軍事、経済両面で影響力を強める中国をにらんで日本が提唱する「自由で開かれたインド太平洋」構想について説明。日本とＥＵの連携を訴えた。
ＥＵ側が参加を要請した。外相理事会に日本の外相が出席するのは初めて。
外務省によると茂木氏は、中国の動向を念頭に南シナ海などでの安全保障、民主主義や人権、インフラ開発に伴う途上国の対外債務問題を挙げ、インド太平洋地域に「さまざまな挑戦が存在している」と指摘。ルールに基づく秩序維持や地域の経済的結び付きの強化に向けて「日・ＥＵで協力を進めていく」と表明した。
外相理事会では、多くの国から理解が示されたほか、気候変動対策を含め米国と共に国際社会で指導力を発揮する重要性でＥＵと一致。北朝鮮による拉致問題の早期解決への支持も得たという。（2021/01/25-22:24）
