東京五輪開催「無責任ではない」 ワクチン、検査法確立背景―バッハIOC会長

2021.01.28
0
by 時事通信


国際オリンピック委員会(IOC)の理事会に臨むバッハ会長=27日、スイス・ローザンヌ(IOC提供)

国際オリンピック委員会(IOC)の理事会に臨むバッハ会長=27日、スイス・ローザンヌ(IOC提供)

 【ロンドン時事】国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は27日、理事会後に記者会見し、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で東京五輪・パラリンピック開催準備を進めることについて、「事実や実行可能な対策に基づくと、無責任ではないのは明らか。大きな大会が安全ではないと私たちが考えたなら、(開催を)目指さないだろう」と述べた。
 バッハ会長は、この冬に行われた7000以上の国際大会で計17万5000回の検査が行われ、新型コロナの陽性反応を示したのは0.18%にとどまったと述べた。五輪の中止や再延期を検討しない理由として、現在でも3000人規模の国際大会が実施できていることや、ワクチン接種の拡大、迅速な検査方法の確立を挙げた。
 一方、五輪開催に反対する声が日本国内で増えていることについては「友人や家族に会えるか分からないような状況の中、五輪開催をイメージすることが極めて難しいことは理解できる」と語った。 
 IOCは、日本への入国や自主隔離が行われる場合の規定、移動手段、選手村での滞在、社会的距離の確保などについて記した「プレーブック」を、2月初旬に各国・地域オリンピック委員会などに配布する。
 東京五輪の延期が昨年3月に決まった際、大会出場枠は57%が確定していたが、現在は61%に上がった。マコーネル競技部長によると、残りのうち15%はランキング制度を使って決まるため、未確定分は約24%となった。東京五輪は1万人を超える選手が参加を予定している。(2021/01/28-08:41)

print

人気のオススメ記事