みずほ銀に報告命令 システム障害、経緯説明求める―金融庁

2021.03.03
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by 時事通信

 金融庁が、システム障害を起こしたみずほ銀行と親会社のに対し銀行法に基づく報告命令を出したことが3日、分かった。通帳やキャッシュカードが現金自動預払機(ATM)から戻らず、店頭で長時間待たされた顧客が多数出た事態を重く見ており、障害が発生した原因や経緯とともに、発生後の顧客対応について詳しい報告を求める。
 今月末を報告期限とした。今回のシステム障害では、通常よりも多いデータ処理を行うにもかかわらず、容量増設などの手当てをしなかったことや、発生後の迅速な対応が取れなかったことなどが問題視されている。
 麻生太郎金融相は2日の閣議後記者会見で「年度末で忙しかったとか、機械のシステムを入れ替えた途端に止まったとか、そういうのはプロとしてはいかがなものか」と指摘した。金融庁はみずほ銀に対し、再発防止策の徹底を求めるほか、報告内容を考慮した上で行政処分が必要かどうかを精査する方針。
 みずほ銀では、2002年、11年にも大規模なシステム障害が発生し、金融庁はいずれも業務改善命令を出した。(2021/03/03-13:01)

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