「あの日の教訓伝える」 益城町主催で3年ぶりの追悼式、復興誓う―熊本地震5年
2016年の熊本地震で2度の震度7の揺れに襲われた熊本県益城町で11日、町主催の追悼式が3年ぶりに開かれた。前震から14日で5年。参列した遺族らは「あの時の経験と教訓を無駄にしてはならない」などと、犠牲者の冥福を祈るとともに早期の復興を誓った。
式典では全員で1分間の黙とうをささげた後、2度目の震度7の揺れで祖父母を亡くした長石美輪さん(41)が遺族を代表してあいさつ。「熊本地震を知らない世代や県内外の方々に伝え、災害に対する備えに取り組むことが大切だ」などと追悼の言葉を述べた。
西村博則町長は「住まいを再建できず、仮設住宅などでの生活を余儀なくされている方々もいる。引き続き最後の1人まで、しっかりと寄り添っていく」などと誓った。(2021/04/11-15:17)