「波の揺れで地球を実感」 野口さん、帰還後初会見
国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在を終えた野口聡一さん(56)が7日朝(日本時間)、同僚の米国人飛行士3人とオンラインで帰還後初の記者会見を行った。2日に米民間宇宙船クルードラゴンでフロリダ州沖に着水した野口さんは「着水後、波に揺られるのを感じて、地球に帰ってきたと実感した」と語った。
帰還後のリハビリを続けている野口さんは、会見中も終始笑顔を見せるなど元気そうな様子。3度目の飛行でいずれも異なる宇宙船で帰還した野口さんは、「クルードラゴンはソフトな着水で衝撃も少なかった」と説明。「宇宙に戻る準備ができているか」との質問に他の3人と同時にさっと手を挙げ、大笑いする場面もあった。
約5カ月半のISS滞在中、4月に到着した星出彰彦さん(52)と日本人同士の対面も果たした野口さん。「ISSで彼と一緒に数日間過ごせたのはいい思い出になると思う。船長として活躍しているので、最後まで頑張って」とエールを送った。(2021/05/07-08:46)