長周期音波が地球周回 トンガ海底火山の大噴火―東大地震研

2022.01.17
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by 時事通信


気象衛星ひまわりが観測したトンガ諸島付近の海底火山噴火(上から順に日本時間15日午後1時半、同2時、同2時半に観測)(気象庁ホームページより)

気象衛星ひまわりが観測したトンガ諸島付近の海底火山噴火(上から順に日本時間15日午後1時半、同2時、同2時半に観測)(気象庁ホームページより)

 トンガ諸島付近の海底火山「フンガトンガ・フンガハアパイ火山」の大噴火で発生した音波の一種が地球を周回したことが分かったと、東京大地震研究所の西田究准教授が17日発表した。世界各地にある微気圧計の観測データを調べた成果で、1980年代に精度の高い観測が始まって以来、初めてという。
 この音波は大噴火で発生した音波のうち、周期が約1000秒と長く、非常に低い音で、人の耳には聞こえない。減衰せずに遠くまで届くが、西田准教授は「地球周回が観測されたのはそれだけ噴火が大きかったからだ」と説明した。(2022/01/17-19:09)

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