「賢人会議」核兵器保有国に参加要請 首相、廃絶の道協議に意欲―参院代表質問

2022.01.21
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by 時事通信


参院本会議で答弁する岸田文雄首相=21日午前、国会内

参院本会議で答弁する岸田文雄首相=21日午前、国会内

  • 参院本会議で代表質問に臨む公明党の山口那津男代表=21日午前、国会内
  • 参院本会議で代表質問に臨む国民民主党の舟山康江氏(手前)。後方右は岸田文雄首相=21日午前、国会内

 参院は21日午前の本会議で、首相の施政方針演説に対する各党代表質問を行った。首相は核兵器廃絶に向けて開催を打ち出した各国政治指導者らによる「国際賢人会議」について、核兵器保有国にも参加を求め、「核兵器のない世界の実現に向けた具体的な道筋」を話し合いたいとの意向を表明した。
 公明党の代表の質問に答えた。首相は国際賢人会議について、各国の現職や元職の政治リーダーと内外の有識者で構成する考えだと説明。核兵器国と非核兵器国、核兵器禁止条約の参加国と非参加国の代表が「それぞれの立場を超えて知恵を出し合い、自由闊達(かったつ)な議論が行われるようにしたい」と意欲を語った。
 同会議は年内に首相の地元・広島で開く構想。首相は本会議でバイデン米大統領と21日夜に行うテレビ会談にも触れ、「核兵器のない世界に向け、共に取り組んでいくことを確認したい」と述べた。
 国民民主党の氏は、新型コロナウイルスの感染急拡大を受けて適用が相次ぐまん延防止等重点措置の効果について質問。首相は「大人数、酒を伴う飲食など感染リスクが高まる行動をできる限り避ける観点から、飲食店の時短要請などオミクロン株の特性を踏まえためりはりの利いた対策を講じている」と理解を求めた。(2022/01/21-12:25)

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