東京・浅草、にぎわい消える 「変異株で暗転」「収束いつ」―まん延防止適用初日

2022.01.21
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by 時事通信


「まん延防止等重点措置」の適用初日を迎えた浅草の雷門前を歩く人たち=21日午前、東京都台東区

「まん延防止等重点措置」の適用初日を迎えた浅草の雷門前を歩く人たち=21日午前、東京都台東区

  • 「まん延防止等重点措置」の適用初日を迎えた浅草の仲見世通りを歩く人たち=21日午前、東京都台東区

 新型コロナウイルスの新規感染者が連日にわたって過去最多を更新する中、まん延防止等重点措置が21日、新たに13都県に適用された。東京有数の観光名所がある浅草もかつてのにぎわいとは程遠い。昨年末や正月三が日などは大勢の参拝客らが訪れただけに、「一気に暗転」「いつ終わるのか」と落胆の声が相次いだ。
 浅草寺と雷門を結ぶ「仲見世通り」。人形焼き専門店「本家 梅林堂」従業員の渡辺寛務さん(70)は「昨年末から今月10日ごろまで、売り上げはコロナ前の7~8割まで回復したが、オミクロン株の影響で連休明けの11日から客足が減り、一気に暗転した」と明かす。
 「明るい希望を持ち始めた時だったのに」と話す渡辺さん。重点措置の適用には「これ以上売り上げは落ちようがないと思うが、外出を自粛する人が増えれば、もっと落ちるかも」とため息をついた。
 土産物店の40代の女性従業員は「外国人が売り上げの大半。コロナがいつ終わるのか不安」とこぼした。50代の女性従業員は「土産物店は協力金がないので店を開けざるを得ない。飲食店が協力金をもらっているのは不公平」と本音を吐露した。
 浅草寺の西側で大衆酒場が軒を連ねる通称「ホッピー通り」は、普段ならにぎわいを見せる昼ごろも人通りはまばら。店主の男性(29)は「年末年始は満席だったが、重点措置がうわさされたここ数日で売り上げが3割ぐらい減った。都内で過去最多の感染者が出ると、翌日はぐっと客が減る」と打ち明けた。(2022/01/21-13:32)

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