日銀、１４日に国債を無制限購入　３年半ぶり、金利上昇けん制

　日銀は１０日、長期金利の上昇を抑えるため、特定の利回りで国債を無制限に買い入れる「指し値オペ」を連休明けの１４日に実施すると発表した。買い入れ利回りは、日銀が長期金利の上限として許容する０．２５％。世界的なインフレ圧力の強まりを受け海外で金利の上昇傾向が鮮明となる中、日本市場でも上昇圧力を強めている長期金利の動きを日銀がけん制した格好だ。
　日銀が指し値オペを実施するのは２０１８年７月３０日以来、約３年半ぶり。１０日の東京債券市場では、長期金利の指標となる１０年物国債の流通利回りが一時０．２３０％に上昇（債券価格は下落）し、約６年ぶりの高水準を付けた。
　日銀は現在、大規模金融緩和の一環で長期金利を「０％程度」に誘導している。昨年３月には、長期金利の具体的な変動許容幅として上下０．２５％とすることを明示した。（2022/02/10-20:39）