水原一平元通訳「TVドラマ化」に大コケの予感。「大谷役は東出昌大で」「猟銃持たされそう…」26億円借金完済が難しい訳

2024.05.10
by 東山ドレミ
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大谷翔平選手の元通訳・水原一平容疑者の“人生の物語”が動きはじめた。米制作会社は9日、一連の賭博スキャンダルをテレビドラマ化すると発表。さらに禁固33年と報じられていた刑期が、司法取引により大幅に短縮される望みも。だがそれでも、水原容疑者の“人生一発逆転”は相当に難しいようだ。

水原一平容疑者の犯罪がまさかの「TVドラマ化」

MLBドジャース・大谷翔平選手(29)の銀行口座から不正送金を行ったとして、米連邦検察に銀行詐欺罪などで起訴された元通訳の水原一平容疑者(39)。当初は禁固33年と報じられていたが、起訴内容を認める司法取引を行うことで、刑期が5~10年程度に短縮される可能性が出ている。

ただ、懸念は総額約1700万ドル(約26億円)までに膨れ上がった巨額の借金。今後、米国に留まるのか日本に強制送還されるのかによっても“返済プラン”は変わってくるが、額が額だけに“普通の働き方”では一生をかけても返せないと見られていた。

そこに飛び込んできたのが「あの大谷と元通訳・水原のストーリーがテレビドラマ化!」というびっくりニュースだ。

配役、放送日などは未定だが実話ベースの作品となり、アカデミー賞受賞作『ラ・ラ・ランド』など有名映画・ドラマで名高い米ライオンズゲートが番組制作を手がける。

ネットは早速ドラマの「配役予想」で盛り上がっており、「日本人に2人を演じてほしい」「米国なら小栗旬はどう?」「水原の闇を演じられるのは堺雅人くらいだな」「大谷は体格から消去法で考えると東出昌大しかいない」「猟銃と日本刀持たされそう…」など、具体的な俳優名が複数上がっている。中には「一平はドラマからの臨時収入で借金返済かな?」といった投稿も。

ただ実際には、このドラマが大成功したとしても、水原容疑者が借金を完済して人生を一発逆転するのは難しいと見られる。

新ドラマ、大谷選手にとっては迷惑千万?

自身が通訳を務める“二刀流”日本人スーパースターの銀行口座から約26億円を盗み、米捜査当局に起訴された水原容疑者。制作会社がその数奇な人生をドラマ化し、事件の核心に迫るには、被害者である大谷翔平選手役の登場が絶対に欠かせない。

新通訳ウィル・アイアトン氏との関係も良好、目下完全に復調し特大HRを連発中の大谷選手と違って、水原容疑者は到底“ピン”では「商品価値」がない弱い立場にあるからだ。

だが、ドラマ制作にあたってぜひとも欲しい、大谷サイドの許諾や協力を得られる可能性はほとんどないという。

「この事件、巨額詐欺として数字のインパクトだけは確かに大きいのですが、真相は信じられないほど単純でした。要するに、英語の不得手な大谷選手が、公私にわたり水原元通訳を頼りきった結果、完全に騙されちゃいました、という話です。

そんな一連の賭博スキャンダルを丁寧に描けば描くほど、大谷選手の“甘さ”や“幼さ”だけが際立つ微妙なドラマになってしまいそうですよね。野球に集中したい大谷サイドにとっては迷惑千万な話ですし、積極的に作品制作に協力する可能性は低いと思います。

また権利面のリスクを考慮すると、名前や肖像はおろか、ドラマ内の登場人物にエンゼルスやドジャースのユニフォームを着せることすら危険、と判断される可能性もあるのではないでしょうか?」(エンタメ系ライター)

事件当初、現地報道を中心に、大谷選手本人の違法賭博への関与を疑う声が出ていたのは、「大谷選手ともあろうものが、そんなに幼いはずはない」という暗黙の了解があったからだ。「お金に無関心な野球少年」という存在を、アメリカ社会はどうしても信じられなかった。

そのような批判に立ち向かい、捜査に全面協力することで自らの潔白を証明した大谷選手にとって、今さらドラマ制作に協力するメリットはない、という指摘はその通りかもしれない。

信頼と裏切り、富と名声の罠」というテーマを見るかぎり、シリアス路線のドラマを目指しているようだが、大谷サイドの協力が得られないとなると、いざ蓋を開けてみたら本気か嘘か判断しかねるコメディ作品になっていた、という展開は十分あり得る。

そもそも詐欺師モノは「騙される側より、騙す側がカッコよくなってしまいがち」(前同)との指摘もある。“大谷下げ”の要素を回避しながら事件の核心に迫り、なおかつ面白いドラマを作るのはかなり難しい。

ドラマのエンタメ性をアップさせるために、脚本内で「水原容疑者は大谷選手の身代わり説」が蒸し返されることはないと信じたいが、だからといって、本筋と関係ないカーチェイスやセックスなどの要素を追加されても困るだろう。さらに和室、サムライ、日本刀、謎の正座タイムといったヘンテコな日本観がミックスされたら、それこそB級カルトドラマになってしまう恐れもあるのだ。

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