北朝鮮の金正恩総書記が13歳の娘ジュエをさまざまな公式行事に同伴させ、「四代目後継者」との観測が広がっています。しかし、そもそも北朝鮮の労働党規約では党員資格は18歳からであり、13歳の少女が後継者に内定すること自体が制度的に矛盾しています。さらに、「世界で最も危険な女」と呼ばれる金与正の存在も見逃せません。今回のメルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』では、著者の浜田和幸さんが、北朝鮮の後継者問題の裏に潜む真実と、秘密国家のプロパガンダ戦術を読み解きます。
「秘密」こそが北朝鮮の最大の武器
ぶっちゃけ、秘密のベールに包まれているのが北朝鮮です。
見方によっては、「秘密」こそが、彼らの最大の武器ともいえるでしょう。
このところ、最高指導者の金正恩総書記は13歳の娘ジュエ(主愛)を様々なイベントに連れ回しています。
そのため、韓国や米国の諜報機関では「ジュエが後継者になる可能性が高い。既に内定段階に入った」という観測が専らです。
しかし、「秘密第一」のお国柄からすれば、あれほどジュエを目立たせていることには「何らかの裏がある」と慎重な見方をすべきだと思います。
確かに、彼女のメディア露出は、日に日に増えていますが、あくまで新たなプロパガンダ戦術と見るべきではないでしょうか。
「敬愛する子女」や「暁の将軍」という称号で呼ばれていますが、そうした称号には特別な意味はありません。
13歳では党員にすらなれない
理解しておくべきはより根本的な制度的な問題です。
北朝鮮の後継者は労働党で第2位の地位を占めることになります。
党則によれば、党員資格は18歳からと規定されており、13歳のジュエは党員になることすらできません。
それを無視すれば、後継者指名自体が党則に違反することになります。
「四代目継承」報道が独裁を正当化する
懸念すべきは、韓国政府やメディアが「四代目継承」を既成事実のように扱うことで、北朝鮮の現体制の継続を正当化しようとしていることに尽きるでしょう。
四代目を認めることは、三代目を受け入れることになり、北朝鮮の世襲独裁政権が安定的に運営され、未来永劫に続くというイメージを国際社会に植え込むことになります。
いわば、独裁体制を事実上、正常な状態として容認することに繋がりかねません。
更に、世襲継承自体が北朝鮮の内的矛盾を象徴しています。
北朝鮮の正式名称は「朝鮮民主主義人民共和国」であり、「社会主義体制」を標榜しており、そこには世襲継承を正当化する根拠は見出せません。
この記事の著者・浜田和幸さんのメルマガ









