高市首相の「個人人気」を追い風に、衆院選で大勝を果たした自民党。その裏には、どのような力学が働いていたのでしょうか。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』ではジャーナリストの高野孟さんが、自民圧勝の背景にある同党の「巧みなネット戦略」について、男性論客の言説を引きつつ分析。その上で、決定的に出遅れている野党の現状と今後の課題を考察しています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:「高市現象」に見る笑いながらのファシズム/とうてい太刀打ちできそうにない野党の出遅れ
プロフィール:高野孟(たかの・はじめ)
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。
野党に打つ手無し?「高市現象」に見る笑いながらのファシズム
今の日本で「国論を二分する」ほどの意見対立はいくつかあるけれども、そのうち最大のものは「高市スマイル」への評価だろう。
『週刊文春』2月26日号で江川紹子が言っているように、「高市さんの笑顔に好感を持った層と、違和感を抱いた層の決定的な違い」があり、「私〔江川〕を含め、違和感を抱いた層は、日頃からニュースや論評に触れ、過去に取り上げられてきた高市さんの印象が残っている人たちだと思います。……翻って、好意的に受け止めた層は、高市さんのこれまでの言動に関する蓄積や先入観がほとんどない、“まっさら”な人たちと言えるでしょう。……従来の保守層に加え、こうしたライトな支持層の急速な広がりを感じさせます」
まあマイルドに言えばこういうことなのだが、私の周辺でのもっと端的な言い方では、あの「高市スマイル」を、賛美派は「かわいい」「健気にやっているじゃないか」と言うのに対し、嫌悪派は「何で四六時中、あんな引き攣ったような作り笑いをするのか」「不気味だ」と言って憚らない。
前者は比較的若い層、後者は中高年層に偏っている。
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