「いじめ防止対策推進法」施行後も、全国で絶えることのないあまりにも重い多くの悲劇。その現実は、私たちの社会が抱える課題の根深さを浮き彫りにしてもいます。今回のメルマガ『伝説の探偵』では、現役探偵で「いじめSOS 特定非営利活動法人ユース・ガーディアン」の代表も務める阿部泰尚(あべ・ひろたか)さんが、東京都町田市で起きた女子小学生の自死事件を取り上げ、新たな動きを紹介。その上で、いじめ問題に向き合う「大人」としてのあり方について考察しています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:町田市タブレットいじめ自死事件で新たな動き
すべての「大人」が読むべき。「町田市タブレットいじめ自死事件」の新たな動き
2020年11月30日、東京都町田市で小学6年生の関口華美さんが自ら命を絶った。
このいじめ自死事件では、当時始まったばかりの「一人一台」のタブレット端末が使われた。国がおよそ4,800億円投じ推進したGIGAスクール構想である。
いわゆる推進校で特任的に赴任した校長がこのGIGAスクールの先陣を切った中で起きた事件であるが、パスワードは「1234」、IDアカウントは出席番号など、管理は驚くほど杜撰であり、なりすまし行為等が横行していたという。
この事件を「町田市タブレット自死いじめ事件」という。
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当時私は、ご遺族の要請を受けこの問題のご遺族の支援に当たった。現在でも、支援は続いているが、この事件を通じ、私は様々な政治の闇を見たし、教育行政の闇を見た。
支援者支援団体如きの私が、社会的に抹殺してやるという脅迫を受けたり、学校関係の講演は全てキャンセル、某局の記者に付きまとわれたりもした。その一方で、ある教育行政関係者から、こちら側に来れば、私の著作が全国の学校や図書館が買うし、教材で使うという手もあるぞと甘い誘いも受けた。
まあ、鼻くそほじって断って、更なる嫌がらせを受けたのは言うまでもないが、ご遺族も関係者も嫌がらせなどを受けたのは事実だ。
さて、この町田市タブレットいじめ自死事件では、センセーショナルないじめの内容が有名になった。その1つが、殺し方ノートである。

加害児童らは、いじめのみならず、「殺し方」を具体的に示すノートを作っていた。
他にも、「ドッキリいじめ」やスタンダードな仲間外れなど、様々ないじめ加害行為が常態的に行われていたのだ。
その一方、町田市教委の第三者委員会は杜撰であり、ガイドラインを完全無視して一方的に設置されていたなど、酷いものであった。当時の石阪市長に至っては、自身の講演で、支援者に、あの事件はいじめが原因ではない、と言うのみならず、家に帰ったら、そう家族に広めてくださいと拡散を要請するなど、とんでもない状態であった。
ちなみに私は、町田市役所に入ろうとして、エレベーターで警備員に止められ、外に出ろと言われるなど、ほぼ出禁状態になったこともあった。
そうして設置された再調査委員会では、いじめがあったことは認められ、常態化していたことは認められた。その一方、自死については複合的な要因とされた。
実は、この再調査委員会の調査においても一定の圧力があり、本来証拠採用されるべき重要証拠が採用されていなかったという大問題があるのだが、それは、また後日、書ける日が来たら書こうと思う。
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