防衛力抜本強化、議論に着手 政府有識者会議が初会合
政府は30日、防衛力の抜本的強化を議論する「国力としての防衛力を総合的に考える有識者会議」の初会合を首相官邸で開いた。年末の「国家安全保障戦略」など安保関連3文書の改定や、防衛費を反映させる2023年度予算案の編成に向け、提言を取りまとめる。敵のミサイル発射拠点などをたたく「反撃能力」(敵基地攻撃能力)の扱いや、防衛費増額の規模、財源確保が焦点だ。
席上、岸田文雄首相は「現下の厳しい安保環境の中でも、国民の命と暮らしを断固として守り抜かなければならない」と強調。「総合的な防衛体制を強化するに当たり、それを支える経済財政の在り方についても議論してほしい」と求めた。(2022/09/30-21:01)