日韓首脳、北朝鮮ミサイルを非難　元徴用工問題、協議継続―電話会談

　岸田文雄首相と韓国の尹錫悦大統領は６日午後、約２５分間電話会談した。北朝鮮による度重なる弾道ミサイル発射を「国際社会への明白、深刻な挑戦」と非難し、連携して対応する方針で一致した。元徴用工問題など日韓の懸案についても外交当局間の協議を進めることを申し合わせた。
　両首脳は、日米・米韓同盟の抑止力と対処力を強化し、日米韓の安全保障協力をさらに推進する重要性で一致。北朝鮮の完全な非核化に向けた国連安全保障理事会のさらなる対応へ、緊密に連携していくことを確認した。
　元徴用工問題など日韓間の懸案に関し、両首脳は短時間やりとりした。会談後、首相は「２国間関係を未来志向で考えていきたい」と記者団に表明。韓国大統領府は「日韓関係に肯定的な流れがあることを評価し、外交的努力を続けることで一致した」と説明した。
　首相は拉致問題解決への協力も求め、尹氏は支持を伝えた。（2022/10/06-20:14）