仙台高裁は「違憲」 7月参院選で初―1票の格差訴訟

2022.11.01
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by 時事通信


参院選「1票の格差」訴訟で、仙台高裁の違憲判決を受け、紙を掲げる弁護士=1日午後、仙台市青葉区

参院選「1票の格差」訴訟で、仙台高裁の違憲判決を受け、紙を掲げる弁護士=1日午後、仙台市青葉区

 「1票の格差」が最大3.03倍となった7月の参院選は投票価値の平等を定めた憲法に違反するとして、弁護士グループが選挙無効を求めた訴訟の判決が1日、仙台高裁であった。小林久起裁判長は「違憲」との判断を示した。無効請求は退けた。7月参院選で違憲判決は初めて。
 小林裁判長は、今回の格差について「著しい不平等状態に至っていた」と判断した上で、前回2019年選挙(最大格差3.00倍)以降の国会の対応を検討した。
 そこで、最高裁からさらなる格差是正を求められていたのに区割りなどを変更しなかったほか、国勢調査の結果から、格差が拡大すると昨年11月に判明していたのに放置したと指摘。「裁量権を逸脱し、憲法上要求される合理的期間内に是正をしなかったと評価せざるを得ない」と結論付けた。(2022/11/01-17:20)

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