原発事故後初の農産物出荷 ブロッコリー、小売店に―福島・双葉町
東京電力福島第1原発が立地する福島県双葉町の「特定復興再生拠点区域」(復興拠点)内の畑で5日、ブロッコリーの収穫作業が始まった。収穫は来年1月ごろまで続き、地元の農業協同組合に出荷され、県内の小売店に並ぶ。2011年の原発事故後、町産の農産物が出荷されるのは初めて。
同県いわき市から車で1時間ほどかけて畑に通う栽培農家の木幡治さん(72)は「ようやくここまで来た。収穫前の検査でも放射性物質は検出されなかったので、安心して皆さんに食べてほしい」と胸を張った。(2022/12/05-15:27)