「宗教2世」虐待に対応 児童福祉司1000人増へ―厚労省

2022.12.08
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by 時事通信

 厚生労働省は8日、年々増加する児童虐待相談に対応するため、児童相談所(児相)の体制強化に向けた新プランの素案をまとめた。2024年度末までに子どもの一時保護などに当たる児童福祉司を1060人増員する目標を明記。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題を踏まえ、信者の子として生まれた「宗教2世」が信仰を理由に虐待を受けるケースにも対応する必要があるとした。
 素案は8日、自民党厚労部会で了承された。政府は来週にも関係府省庁連絡会議を開き、新プランを決定する。
 新プランの期間は26年度まで。宗教2世を巡っては、親から暴力を振るわれたり、宗教活動の強制で学校の授業を一部受けられなかったりする事例が指摘されている。虐待対応に一層の留意が必要であることから、新プランに盛り込むことにした。(2022/12/08-17:09)

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