参院、ガーシー氏処分検討へ 懲罰委に付託、「欠席」は初
尾辻秀久参院議長は8日、昨年夏の初当選以来一度も国会に登院していないNHK党のガーシー(東谷義和)議員の処分を検討するため、懲罰委員会に付託した。「欠席」を理由とした審査は初めて。10日にも委員会を開く。
懲罰委の鈴木宗男委員長(維新)は記者団に「国会議員は登院の義務がある。何人も守るのが一番の前提だ」と指摘。「時間をかけずにスムーズに進めていきたい」と述べた。
国会法は懲罰について、軽い方から順に「公開議場における戒告」「公開議場における陳謝」「一定期間の登院停止」「除名」と規定している。
尾辻議長は1月30日、ガーシー氏に国会出席を求める「招状」を発出した。しかし、海外に滞在する同氏は8日の本会議も欠席。国会法の定める「7日以内」の期限を過ぎたため、参院議院運営委員会が理事会で付託について合意し、尾辻議長に申し入れた。
NHK党の立花孝志党首は、ガーシー氏が現時点で帰国の意思がないことを表明した文書を尾辻議長に提出。この後、記者団の取材に応じ、「オンラインや電話でガーシー氏にヒアリングしてほしい」と述べた。(2023/02/08-18:33)