23年度予算が成立 過去最大114兆円―岸田首相「物価高、切れ目なく対応」

2023.03.28
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by 時事通信


参院本会議で2023年度予算が賛成多数で可決、成立し、一礼する岸田文雄首相(右端)ら=28日午後、国会内

参院本会議で2023年度予算が賛成多数で可決、成立し、一礼する岸田文雄首相(右端)ら=28日午後、国会内

 2023年度予算は28日の参院本会議で、自民、公明両党などの賛成多数で可決、成立した。一般会計総額は114兆3812億円と11年連続で過去最大を更新。少子化対策や防衛力の抜本的強化に向けた関連費などが盛り込まれた。
 岸田文雄首相は予算成立を受け、首相官邸で記者団に対し「予算の早期執行に向け取り組みたい」と表明。同日に22年度の予備費から物価高対策で2兆2226億円の支出を決定したことにも触れ、「引き続き国民生活と事業活動を守り抜くため、切れ目なく対応していく」と語った。
 23年度予算は、防衛費が22年度当初比26%増の6兆8219億円に急増した。高齢化の進展に伴い社会保障費も36兆8889億円と過去最高を更新。歳入不足を補うための新規国債発行額は35兆6230億円で、歳出の約3分の1を借金に依存する構図が続く。
 立憲民主党、日本維新の会、国民民主党、共産党などは反対した。(2023/03/28-19:36)

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