圧力容器の土台、内側も損傷 1号機の内部調査―福島第1原発

2023.03.30
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by 時事通信


東京電力福島第1原発1号機の内部調査で、原子炉圧力容器を支える土台内側から露出した鉄筋(国際廃炉研究開発機構提供)

東京電力福島第1原発1号機の内部調査で、原子炉圧力容器を支える土台内側から露出した鉄筋(国際廃炉研究開発機構提供)

  • 東京電力福島第1原発1号機の内部調査で、原子炉圧力容器を支える土台内側で見つかった棒状の構造物や堆積物(国際廃炉研究開発機構提供)

 東京電力福島第1原発1号機の内部調査で、東電は30日、原子炉圧力容器を支える土台部分について、内側の壁が広い範囲で損傷し、鉄筋が露出していると明らかにした。水中ロボットを使った調査で初めて判明した。
 これまでの調査で、土台部分は外側のコンクリートが一部溶け、中の鉄筋がむき出しになっていることが分かっていた。東電は土台の耐震性が保たれているかも分析を進める。
 東電は水中ロボットを使った土台内側の調査を28日から実施。この結果、壁の損傷が確認されたほか、棒状の構造物が堆積物に刺さった状態で見つかった。がれきのような堆積物もあった。
 東電福島第1廃炉推進カンパニーの小野明代表は記者会見で、「2号機などとはだいぶ様相が違う。しっかりと分析をして燃料デブリ(溶け落ちた核燃料)の取り出しに生かしたい」と話した。(2023/03/30-20:42)

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