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土屋太鳳を兄系イケメンズが奪い合い「男性のふと見せる弱さにキュンとします」

2017.06.29

女優・土屋太鳳が主演する映画『兄に愛されすぎて困ってます』が、6月30日(金)から公開。NHK朝ドラの『まれ』でブレイクして以降、ドラマやCMに引っ張りだこの若手女優をMAG2 NEWSが直撃取材してきました。老若男女に幅広く支持される、この美しすぎる若手女優の魅力に迫ります。

夜神里奈原作の少女マンガを土屋太鳳主演で映画化

少女マンガ原作の映画が増えているのは「悪い」ことなのだろうか?

2015年の『アオハライド』や『ストロボ・エッジ』、昨年は『ちはやふる』『溺れるナイフ』ほか、今年も8本以上も少女マンガ原作映画の公開が決まっている。

邦画界に蔓延する「原作モノ映画」の乱発に批判が集まることも多いが、本田翼や有村架純、二階堂ふみ、小松菜奈、そして人気絶頂の広瀬すずのほか、キラリと光る次世代の女優を数多く生み出しているのも事実。少女マンガ原作の映画には、今をときめく旬な俳優がキャスティングされるため、若手女優の人気のバロメーターとして観ることもできるのだ。

そんな少女マンガ原作の映画で、今、最もキラキラ輝いているといえるのが土屋太鳳だ。

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2015年に青春学園映画『orange -オレンジ-』が大ヒットし、日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞。昨年は『青空エール』、今年3月には『PとJK』など、立て続けに学園ドラマのヒロイン役に抜擢。本作『兄に愛されすぎて困ってます』でも、恋に恋する非モテ女子高生・橘せとか役として、突然訪れたモテ期に奮闘する高校生になりきっている。

意志の強い女性役を演じることが多かった土屋太鳳が、どこか心が浮ついたキュートな女子高生役に扮し、イメージを一新する意欲作となっている。制服に身を包んだ22歳は、次世代を担う女優として何を考えてこの役に向き合ったのか?

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土屋太鳳、女子高校生役が多すぎて困ってます?

──高校生の役が続いていますが、自分に恋愛作品の役が回ってくることをどのように分析していますか?

土屋太鳳:恋愛経験初心者の自分が、なぜ恋愛映画の役をやらせていただけるのだろうと思いつつ、でも自分には何か役割のようなものがあるんだろうなと思っています。学園ドラマやそのヒロインを演じることでキラキラ輝いて見えたり、自分が制服を着て恋愛映画に出ることで、何か人に伝わることもある。そういった伝える使命が自分にあるのかなと思って、演じるようにしています。

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──制服を着る役がいつまでできるのだろうという不安はありますか?

土屋太鳳:もちろん不安はあります。原作がある映画の役がなぜ多いのだろうと考えるときもありますが、求められているかぎり、全力で役をやりたいですし、意味を持ってその役に向き合いたいと思っています。高校を卒業をした後でも高校生の役が回ってくるというのは、ある意味、本当の意味で女優として扱われているといいますか……とにかく、今は何かを変えるというよりも、求められることに対して女優として演技で応えていきたいと思っています。

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──今回演じた、恋に恋する女子高生・橘せとかと自分が似ているところはありますか?

土屋太鳳:せとかちゃんは外見も中身もすごくかわいい子でしたので、自分が演じて失礼になってしまうんじゃないかと思って本当にドキドキしていました。自分とは真逆のキャラだと思うのですが、共通している点としては、本当の自分とは何かを探しているところです。せとかちゃんは告白で12連敗中なんですけど、好きだから告白するというわけではなく、誰か自分のことを受け止めてほしいという気持ちもあると思うんです。幸せなんだけど、なにかこう足りないなという、そういう不安を持っていることが自分と共通していると思いますね。そういうところはしっかり心をこめて演じたと思います。

──自分のことがわかってないけど、何かを探し求めている部分が共通しているのですか?

土屋太鳳:うーん、本当の自分をわかっていない面、自分ってなんだろうと思うところなど、本物は何だろうと思うところは似ています。

──原作を読んでキュンキュンしたところはありましたか?

土屋太鳳:最初読んだ時はドキドキしました。こういう漫画を読む機会がほとんどなかったので新鮮でした。様々なタイプのイケメンが登場するのですが、それぞれのキャラにちゃんと弱さが描かれているんです。そこにもキュンとしました。それぞれのイケメンズに物語があります。

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片寄涼太、千葉雄大…共演者にも愛されすぎて困ってます

──共演者の片寄涼太さんと千葉さんの印象をお聞かせ下さい。

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土屋太鳳:片寄さんは周りから求められている自分と、自分が表現したい自分を出すバランスをとるのがうまい方だなと思いました。ストイックに役に入り込む一方で、周りにも気を遣ったり、同世代で爆笑したり、変な写真撮ったりなど。すごくコミュニケーションの多い現場だったなって思います。片寄さんがお兄になるためにすごく歩み寄ってくださったので、私自身も本当の妹のように振る舞えました。お兄役が片寄さんで本当によかったなと思います。

──片寄さんは土屋さんのことを「天然」とおっしゃっていたのですが(笑)、どうなんでしょう? 片寄さん自身も「実は天然」なのでそういうとこは似ているかもって。

土屋太鳳:え? 天然!?(笑) えっと、私はただ理解するスピードと、考えるスピードが遅いから天然って思われるんでしょうか(笑)。必死に伝えているつもりなんですけど、それがうまく人に伝わらなかったりするのもありますね。天然ってなんか聞こえはいいですが、なんか抜けてるってことじゃないですか……そんなこと言っていたのか片寄さん(笑)。でもプラスな意味で考えると、バランスが取れてるってことですかね(笑)。

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──三度目の共演となる千葉雄大さんについては?

土屋太鳳:千葉さんとは初めて共演した作品がけっこうハイテンションな作品で、役柄的にも今回と反対だったんです。千葉さんが可愛らしい先輩役で、わたしがドSなキャラだったんですけど、個人的にはその真逆を演じ合う面白さもありました。特にラストシーンで千葉さんにほっぺをつねられるシーンがあるのですが、前作で私が千葉さんにやったことを千葉さんがアドリブで逆に入れてきて下さったんです。そういう過去の作品であったことをしっかり今につなげてくださっている、本物の俳優さんだと思います。

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土屋太鳳、近所の●●が好きすぎて困ってます

──この作品は、女子高生のせとかに突如、モテ期が到来する話ですが、土屋さんのモテ期はいつでしたか?

土屋太鳳:まだ来てないですよ(笑)。モテ期って本当にあるのかなって思いながら、一番は自分の大切な一人の人と出会えたらなって思いますけど。モテ期かぁ。まだないなぁ。

──演技とは言え、本当に楽しそうなシーンがたくさんありましたが、素の自分が出たシーンとかありますか?

土屋太鳳:素の自分か……お肉食べてるところかな、気がついたら本気で食べてて(笑)。あとは花火で遊んでるところなど(笑)。お風呂場でお兄の髪を洗うシーンがあるのですが、昔、弟の髪の毛を洗ったことなどを思い出してました。とりあえずお兄の目にシャンプーが入らないことを願って演じてました(笑)。

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──最後に「最近、●●で困ってます」ってのがありましたら教えてください。

土屋太鳳:最近はスーパーが好きすぎて困ってます(笑)。買い物をするときもあれば、見てるだけもあるのですが、ほんとに色んなものが売っていてすごいんですよ! ここのスーパーはちょっと高いけど、ここだとちょっと安いくていいなとか比較も楽しいし、こんなお水売ってるんだとか、お水の種類も豊富なので、新しいのを発見するだけで楽しい。それぐらい、スーパーが好きすぎて困ってます(笑)。

 

取材・文/瀧 佐喜登
撮影/能美潤一郎

 

土屋太鳳(TSUCHIYA TAO)

1995年2月3日、東京都出身。2008年にデビューし、2015年のNHK連続テレビ小説『まれ』でヒロイン津村希役に抜擢される。2015年に映画『orange-オレンジ-』で第39回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。今年は映画『PとJK』『トリガール!』『兄に愛されすぎて困ってます』『8年越しの花嫁』の公開が予定されている。

 

information

映画『兄に愛されすぎて困ってます

6月30日(金)全国ロードショー 配給:松竹

監督:河合勇人
脚本:松田裕子
原作:夜神里奈「兄に愛されすぎて困ってます」(小学館「Sho-Comi」連載中)
出演:土屋太鳳、片寄涼太 (GENERATIONS from EXILE TRIBE)、千葉雄大 、草川拓弥(超特急)、杉野遥亮 ほか
(C)2017「兄こま」製作委員会
(C)夜神里奈/小学館

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