関係者にとって成立が待ち遠しいカジノ法案。国内各地で成立を見越したさまざまな動きが見られますが、注目したいのがVIP顧客のマーケティングです。『鍛野ミミの「カジノの目線で」-ここだけばなし-』ではその方法が紹介されています。
VIPマーケティングのプチ活動
世界の富裕層やVIPの皆さまと渡り歩くためには…その方たちが普段やっていることを、こちらも「やっていく」必要がある。
「やっていく!」ということは1回や2回やって「はい。もうわかりました! おしまーい」ではなく、自腹を切ってでも「やり続けて行くこと」を意味しています。
と書きました。
そうなんです。カジノのハイローラーや富裕層マーケティングには「先行投資」が必要なんです。
これを全くやらないと…正直、あまり良い結果は出せないと思います(ラッキーパンチでは続かないということです)。
何故かというと、カジノのハイローラーやVIPは基本的に飽きっぽい人が多いからです。特に仕事から離れたオフタイムでは、待つことも嫌いです(それだけ色々なことを出来る力を持っていると言うことなんですね)。
だからアテンドする側は、常に新しい「何か」、あるいはお客さまに「寄り添える」情報をインプットできるよう日頃からプチマーケティング活動を行うわけです。
もし皆さんが、カジノのVIPマーケティングに興味がある場合は、多くの富裕層が普段からやっている「趣味」を始めてみるのが近道だと思います。
例えば、ポピュラーな「趣味」で言えば…
- ゴルフ
- 釣り
- 食事(お酒)
は間違えなく挙げることが出来ますよ。これらは日本でも大変人気のある余暇活動なので、普段から生活に取り入れている人も多いですよね。
でも、ただ単にこれらをやっているからと言って、カジノのVIPマーケティングに直結することは、ほとんどありません。
その理由はですね、カジノのお客さまは、シンプルに「カジノの話」をしたいからです。
カジノの話と言えば…
- カジノゲームの話
- カジノホテルの話
- 勝った~! 負けた~! の話
- トーナメントの話
- スロットマシンの話
などです。
例えば、VIPハイローラーとゴルフをやっている時、前の組が詰まってしまい、なかなか進まない時なんかに
「そういえばさ、〇〇ホテルのバカラトーナメントはいつから始まるんだっけ?」
とか、ふいに聞かれます。日程を把握していなければHPで調べるわけですが、英語なので語学力も問われます。
その他の会話としては
「〇〇ホテルのVIPルームのディーラーは態度が悪かった。それに部屋の温度低すぎるよ」
などのクレームから、
「〇〇ポーカーでストレートフラッシュ入っちゃってさー」
というゲームの勝敗話など。これらのカジノ話について行くのが、VIPハイローラーの接待に繋がって行くんです。
なので、比較的簡単に出来るVIPマーケティングのプチ活動は
- ゴルフ、釣り、食事(お酒)のどれかを「趣味」として取り入れ
- カジノゲームを1つでいいから理解すること
です。
「ええー! そんな面倒なこと、今更やりたくないし、お金もかかるなあ」
と思ってしまう人もいるかも知れませんね…(?)
だけどカジノで何千万、何億円も使える人たちの「お話」ってかなり! オモシロいんですよー(人生観が変わるような、ありがたいお話を伺える機会にも恵まれます)!
でもまあ、何事もやりすぎには要注意ですけどね。身体を壊すようなやり方は絶対にお勧めできません! 特にお酒の飲みすぎには十分注意をして下さいませ~(休肝日はきちんと取ってねー!)。
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『鍛野ミミの「カジノの目線で」-ここだけばなし-』より一部抜粋
著者/鍛野ミミ
カジノディーラー歴24年。ラスベガスのディーラーライセンスを持ち、日本では数えるほどしかいない、海外大手カジノ事業主の「富裕層・VIPマーケティング」業務を経験した筆者が、これまで語ることのなかったカジノの「アレコレ」を発信していきます。
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