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やりたいこと、達成したいことがあったら紙に必ず「大きく書け」

夢を叶えるために、どんな努力をしますか? 努力と聞くと、辛い道のりが思い浮かんで身構えてしまうかもしれません。そこで、今から実践できる夢の実践方法について、精神科医のゆうきゅう先生が、メルマガ『★セクシー心理学GOLD ~最先端の心理学技術★』の中で教えてくださっています。 

「必ず『大きく』書け」 

◆刺激と環境。

さて前回、エディス・コーワン大学の心理学者、デビッド・ライダーの「刺激や環境をコントロールすれば人間の行動を変えることができる」という言葉を紹介しました。

これを心理学では、「刺激・環境コントロール法」と呼びました。

そしてこれによって、「やりたくないこと必ず目の前から離すべき、ということについて教えました。

ビジュアルの情報が、気持ちを刺激してしまうからです。

とにかく「やりたくないもの」「やってはいけないもの」は、目の前から離してしまう…。この大切について話しました。

では今回は、その考えをさらに一歩進めて、「やりたいこと」「達成したいこと実行するための方法について教えましょう。

◆明確に、書く。

実はその答えはシンプルです。イヤなことの逆。とにかく明確に、自分の目の前に、その目標を、置いておくことです。

具体的には、たとえば「大きな文字でその目標を書いてしまうこと。

「絶対に大学合格!」

「仕事で出世!」

「年収○○万円!」

など、何でも構いません。

とにかくハッキリと書いてしまい、それを部屋のカベや、机などに張っておくことです。

これは「刺激」になります。

毎日、目にしているだけでも、あなたの気持ちは、そのことを思い出すはずです。実際に人間、どんなに明確に目標を定め、情熱を燃やしたとしても…。数日、いえ数時間、悪くすると数分後や数秒後に、その気持ちが冷めてしまうこともありえます。

だからこそ、明確に紙に書いておき、「常に」そのことを思い出すのです。

ある意味、「記憶のためのメモ」に似ています。

どんなにキッチリ何かを記憶しようとしても、必ず人は忘れてしまいます。だからこそ、メモして、記憶に残しておくわけです。

「夢」や「達成したいこと」も、それと同じ。きちんと紙に書き、何度も目にすることで、忘れにくく、そして意識の中から消えづらくするわけです。

◆大きい方が、いい

また文字は、とにかく大きく書くことです。

ビジュアルのイメージというのは、やはり大きなものの方が、目に飛び込みやすくなります。恥ずかしいからといって小さく書いていては、普段、たとえその紙を目にしたとしても、ハッキリ認識しづらくなります。

可能なら、一文字の大きさを、手のひらと同じくらいにすること。

そしてそのためには、目標の言葉を、短くシンプルにすることです。

大学に必ず受かる!絶対合格!

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など、短くすれば、その紙に大きく書けるようになります。

◆周りも巻き込むこと

また大きく書くことに、効用はもう一つあります。

それをあなたの家族や知り合いが目にすることによって、

「お、こんな目標あるんだ」
「へぇ、こういう方向に頑張ってるんだね」

など分かることになります。

これは宣言的な意味合いを持ちます。そのため「うまく行かなかったら恥ずかしい…」と思い、より頑張ることができるようになります。

人間、どんなにやる気を出しても、好きなだけ「サボる」こともできるもの。しかし外に向かってハッキリ宣言してしまったら、決してサボることはできなくなります。

これによって、自分を追い込むという「環境」を作ることができるのです。

また同時に、周囲の人が、

「そういえば、こんな勉強法があるんだって」
「自分の知り合いに、あなたのやりたいことの助けになれそうな人がいるんだけど…」

というように、サポートしてくれることだってありえます。

すると一人だけで頑張っているより、よっぽど夢に近づけるのではないでしょうか。

◆PCもアリです

もちろん「紙」というのが合わないのであれば、PCの壁紙や、付箋ソフトなどを使うのもアリです。普段使うPCに、何度となく夢の言葉が現れてくるのであれば、紙に書くのに近いかもしれません。

ただ、やはりインパクトという意味では、「がベストではないかと思います。

非常にシンプルかつ有効ですので、どうか覚えておいてください。

◆そんなに恥ずかしいなら…

さてしかし、

「それでもやっぱり、ハッキリ紙に書くのは恥ずかしい…!」
「人に見られるのはちょっとイヤだし…!」

という人もいるかもしれません。

でも、そうならば。

それは、あなたのその夢がその恥ずかしさに勝つほど強く大きなものではないということ。

であれば、その夢はもう、あきらめた方がいいでしょう。一回だけ宣言すらできないものを、永続的に頑張るなんて、不可能に近いです。

とにかく自分に向けても周囲に向けても堂々と宣言してしまうこと。

これは何かを達成する、最低限のことです。

どんな会社であっても、まず新企画があれば、会議に掛けます。一人のアイディアだけでは、何の意味もありません。

また、たった一人で進めることにも限界があります。

会議に掛けて、他の人の意見を聞き、そして周囲を巻き込んで行動することで、より強く大きく育っていくわけです。

もちろんそこまででなくても、やはり「周囲に関連させる」ということは、何より強いパワーになります。とにかく一人だけで行動するのではなく、明確に宣言すること。これを意識するだけでも、実行力は大きく変わります。

◆言い換えも可能です

もちろんそこまで言っても、やはり「見せるのは恥ずかしい」という人もいるでしょう。

であれば、暗号やソフトな言い方で書くのもアリです。

たとえば、

「恋人を作りたい!」ならば、「幸せな人間関係を作りたい!」

「年収を100万アップする!」ならば、「100の幸せを手に入れる!」

「ウハウハになりたい!」ならば、「愛にあふれたい!」

などなど、何でも構いません。

とにかくソフトな言い方、人に見られても恥ずかしくない言い方にしてみるのもアリです。

これによって「あぁ、独善的だと思っていた夢が、こう言い換えると、意外に公共性を持つものだなぁ」ということが分かってきます。

こうして別の見方を発見することで、気持ちもより高まることだってありえます。

大切なことは、どんな形でもいいので、明確に宣言してしまうことなのです。

僕がもっとも伝えたいこと。「必ず『大きく』書け」

○ とにかく何かを変えたければ「刺激・環境コントロール法」!

○ 「意志の力」の強さ弱さなんて関係ない! それより環境を整えること!

○ そのため何かの夢を達成したいのなら、紙に大きく書いてしまうこと!

○ これによって「刺激」となり、常にその夢を思い出す!

○ また周囲に宣言してしまうことで「環境」を整える!

○ どうしても書きづらければ、暗号やソフトな言い方も可!

さいごに

あのTwitterや、クレジットカードを故人が決済できるSquareなどのサービスを作った実業家、ジャック・ドーシーは、こう言いました。

「どんな人間にも、アイディアはある。重要なのは、それを行動に移せる力と、それを一緒に行ってくれる人たちがいるかどうかだ」

そう。
アイディアを思いつくことは、誰にでもできるんです。

「このアイディアは凄い! これで一攫千金だ!」
「いい考えが思いついた! これは誰にも言えない!」

なんて思う人は多いですが、これほど無意味なことはありません。

アイディアは実行し周囲を巻き込んでこそ完成していくのです。

あなたも、あなたの夢を、一人だけのものにするのは、やめてください。

とにかく周囲に宣言しそしてその上で実行していくこと。

これこそが、あなたの人生を大きく変えていくんですよ。

(完)

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

今回の復習

★ 僕がもっとも伝えたい「必ず『大きく』書け。」

○ とにかく何かを変えたければ「刺激・環境コントロール法」!

○ 「意志の力」の強さ弱さなんて関係ない! それより環境を整えること!

○ そのため何かの夢を達成したいのなら、紙に大きく書いてしまうこと!

○ これによって「刺激」となり、常にその夢を思い出す!

○ また周囲に宣言してしまうことで「環境」を整える!

○ どうしても書きづらければ、暗号やソフトな言い方も可!

image by: Shutterstock

 

★セクシー心理学GOLD ~最先端の心理学技術★』第481回より一部抜粋

著者/大和まや・ゆうきゆう(精神科医・心理研究家)
あらゆるジャンルの心理学を極めた、セクシーな精神科医たち。あやつる心理学のスキルは1000を超える。「ゾクゾクしなければ人生じゃない!」がモットー。読めば心が軽くなり悩みも解消されるメルマガを月に2回のペースで配信中。
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