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家庭教師が断言。受験の夏まで部活をしていた生徒は合格しやすい

受験生にとって、部活動と勉強の両立は頭を悩ます要素のひとつではないでしょうか。早いうちに部活を引退し、受験勉強一本に絞ったほうがいいのでは、と考えてしまいがちですが…、そんな思いを断ち切ってくれるのが、今回の無料メルマガ『齋藤裕一の「教育力」と「勉強力」 ~ココだけのリアル話~』に書かれている内容。現役家庭教師の先生が、「部活動を続けたほうがいい理由」を記しています。

受験勉強は必ず役に立つ

こんにちは! 金子@LFL公認学習アドバイザーです。

「こんなこと勉強して、将来何の役に立つんだろう?」

これは今も昔も受験生が抱える疑問のひとつではないでしょうか? 今回は、この疑問を解消するお話をしたいと思います。

よく、「学習内容そのものは、役に立たないものが多い」と言われることがあります。しかし、私は「学習経験としては財産になる」と言えると思いますし、「学習経験が別のことに間接的に役に立つ」とも言えると思っています。この点について2つほど例を挙げてお話しますね。

1.運動部の経験

運動部を受験生の夏までやっていた生徒さんほど、その後の伸びしろが大きい、というのはよく聞く話です。この理由のひとつに、運動部での厳しい練習を通じて、身体への負荷に対するストレス耐性がついていることが挙げられます。

こういった生徒さんは、受験期の膨大な勉強量に対するストレスに負けることがありません。ストレスに弱く勉強に身が入らなくなる生徒さんも多いなかでもガンガン勉強ができます。すると、受験日直前までグイグイ成績が伸びる子が自然と多くなるのです。

これは、運動部で鍛えたストレス耐性が受験でのストレスにも役に立っているよい例です。

2.音楽系部活動の経験

発表会がある音楽系部活動では、楽譜通りにできるようになっても、さらに練習を重ねます。「理想の音を本番でも出せるように」と、本番に向けてとにかく抜かりなく準備をしています。ここでは何度も何度も練習するという経験を積みます。

この考え方自体は受験でも一緒です。抜かりなく準備をする、という習慣が身についている生徒さんは、受験勉強についても同じように考えることができます。「自分の実力を本番でも最大限出せるように」と普段から抜かりなく勉強しているわけです。

普段の問題演習や模擬試験でできるようになったとしても、何度も何度も繰り返し、ぬかりなく学習することができます。一度できただけでできるようになったと思ってしまう生徒さん、いつも中途半端な勉強・練習しかしていない生徒さんが多いなかで、こういった生徒さんは受験当日に最大限の実力を発揮することができます。

これは、発表会がある音楽系部活動で身につけた練習習慣が受験でも役に立っているよい例です。

1.も2.も、他の経験が受験に役立つ例をご紹介しました。これと同じように受験経験がこれから先の人生で役に立つことがあります。受験勉強自体が将来何か別のことを学ぶときに役立つことも大いにあります。「一流のひとは、何をしても一流である」といわれるように何事も本気で取り組めば、将来の力となって自分に返ってくるのです。

せっかくの受験勉強です。いやいやで、「こんなの役に立たないから。勉強したくないなー」と思いながら勉強するのではなく、「将来この学習経験が役に立つ。しっかり勉強しておこう!」と思いながら勉強したほうが身になると思いませんか。

金子@LFL公認学習アドバイザー

image by: Shutterstock
 

齋藤裕一『齋藤裕一の「教育力」と「勉強力」 ~ココだけのリアル話~』

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