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「一日」を「ついたち」と読むのはなぜ? 面白い日本語の変化

月の初めの「一日」は「ついたち」。当たり前に使っていますが、なぜ「ついたち」と読むのかご存知でしょうか。今回の無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』では、著者の須田將昭さんがその理由とともに、他にも数多ある「日本語の不思議な音の変化」を紹介しています。

つれづれなるままに

「二日(ふつか)」、「三日(みっか)」、「四日(よっか)と、「十日」までは「和語読み+日)」のルールが当てはまるのに、「一日」だけは「ついたち」と読むのはなぜだろう?

これは昔の暦に関係します。今は太陽暦ですが、明治以前は太陰暦、つまり月の満ち欠けを基準にした暦でした。一日は、これから月が満ちていく、つまり「新たな月の出発」という意味で「月立ちつきたち)」と言われ、やがて「き」が「い」に変化したものと考えられています。

「き」が「い」になるのは,他にも

という例が挙げられます。

音の変化というのは面白いもので、「ki」が「i」になるように子音が落ちるものもあれば、母音が変わるものもあります。

例えば…「上司の命令にそむく」という時の「そむく」。「叛く」という難しい字ではなく「背く」と書くこともできます。「背(せ)」という字を使っていますが…そう、「そむく」はもともとは「背を向ける」、「向く」なのです。「se」の「e」の音が「o」に変わったのです。

こういうのは他にも、

などなど色々な変化があります。

ちなみに「炎」の「」は「」が元だろうと考えられています。「火」が「ほ」に変化する…と聞いてピンと来ませんか?

ホタル」は一字で「蛍」とも書きますが、「火垂る」とも書けます。野坂昭如の小説、宮崎アニメにもなった『火垂るの墓』がそうですね。

「蛍」はなぜ「ほたる」というのか諸説あるようですが、「ほ=火」というのはほぼ間違いないだろうと考えられます。「たる」は、「垂る」なのか「照る」なのかは色々あるようです。「星垂る」という説もあるようです。夜だからでしょうか。これもロマンチックです。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 1日1粒!『幸せのタネ』 【発行周期】 日刊

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