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おせちは作らなくてもいいけど「お屠蘇」は飲んだ方がいい理由

お正月といえばお節料理を思い浮かべる方も多いかと思いますが、いわゆる「重箱お節」は戦後にデパートが煽った、いわばバレンタイン等とさして変わらないものだってご存知でしょうか。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、そんなお節よりも平安時代からの歴史を誇るお屠蘇を飲むべき理由と、その「入手方法」について記しています。

お節(せち)とお屠蘇

さて、本日は日本の風俗、お節とお屠蘇のお話。

毎年このシーズンになると、いつも書いていることですが私はお節料理は、キホン作らないことにしています。個人的な理由はいくつかあるんですよ。

です。半分は私の理由だけど、残りはオットの理由です。

ま、そりゃそーなんですよね。正月に料理をしなくてもいいようにっていう理由なので、どうしても保存食系になってしまうんです。そうすると、味付けも濃くなるし似たような味になってしかも冷たい。食べ飽きませんか?コレ。

しかも、年に一度しか作らないのでスキルが上がらないのに少量多品種。市販品はものすごく高価( ̄□ ̄;;)。しかも、歴史的にも大した意味がなく、戦後デパートがお重型のものを売るために煽っただけ。バレンタインやクリスマスと変わらないんですよ。ほら、どーでも良くなってきたでしょ。

もうひとつ、個人的な理由じゃないけど、お節を苦痛に感じている女性が多いということです。現代日本の家事、特に料理はかなり難しくなってしまっていると感じています。自国の料理である和食だけでなく

いるんですよ。ま、実際作っている方がどのくらいいるか解りませんが、少なくともその方が望ましい、幸せな家庭ってそういうものという社会的な圧力を感じますよね。これが、日本のクソ真面……あ、いや女性を苦しめているんですよ。

他の国の料理事情を全部知っているわけじゃないけど、自国の料理以外の料理なんて、そんなにちゃんと作っているんでしょうかねえ? アヤシーよねー。

というわけで、私はお節はキホン作りません。家族が好きなものを大枚はたいてちょっとイイものを買いあとはお正月を言祝ぐにふさわしい、華があって美味しいものを食べています。

でね(◆_◆)。じゃあ、お正月に特別な食事はなにかないのかと言えばるんですよ、コレが。それは

お屠蘇

です。屠蘇散という、数種のハーブを調合したものをお酒やみりんに数時間浸してつくる薬酒です。これを屠蘇器に入れて、元旦に何よりも先に飲むんです。みなさん、お屠蘇を飲んでますか?

このお屠蘇、お節のお重なんかよりずっと長い歴史を持っています。ま、そのおかげでいろいろ細かい決まりがあるんですが、そのヘンは気にしなくていいです。むしろ大事なのは

神社でいただいてくる

ことです。今のご時世、屠蘇散だって、スーパーでもネットでも買えますよ。でも、ソレじゃダメなの。年内に神社で

ソレナリの神事

として行われた屠蘇散じゃなきゃダメなの。由緒ある神社では、屠蘇散がちゃんと売られていますよ。それはもちろん他のお守りと同じように、ご祈祷が行われているんです。そう、つまり神社でゲットできる屠蘇散には

邪気払い と 不老長寿

のアヤシい力が込められているんです。ほら、デパートの年末商戦のお節より、よっぽど

お正月にふさわしい

でしょ? てなわけで、私はお節には凝っていませんが、お屠蘇には凝っているんです。我が家では

大神神社

のものを毎年飲んでいます。ここは屠蘇散の調合と献上を神事としてちゃんと行っているんです。なかなか美味ですよ。

お正月のお料理は、テキトーで華のある美味しいものを。その代わりにお屠蘇は、ちゃんと飲んでみてくださいね。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 真井花(まないはな) 【発行周期】 週3回(月水金)刊

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