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美しくてうっとり。6月16日は三日月と金星のランデブーを見よう

毎月恒例となっている、無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』の著者・須田將昭さんによる「ほしぞら案内」。6月はさそり座をはじめ、その周辺に球状星団や散開星団、早朝に見える火星など、美しい天体が観察できる時期ですが、梅雨の季節でもあるので見られるタイミングは限られます。そんなチャンスを逃さないために、須田さんが星を見つける際のポイントを紹介してくださっています。

今月のほしぞら案内

6月となりました。恒例の「今月のほしぞら案内」を書いてみます。

まずは先月に衝を迎えた木星でしょうか。夜、ふと空を見上げたら南の空に明るく輝く姿をきっとご覧になっていることでしょう。都会の街明かりの中でも、負けずに光っていますから、「他の星は見えないけど、あれだけは見えるね」という感じで見えているのが木星です。日が暮れた頃には南東から南の空に見えていることでしょう。

その続きで、夜9時頃に南東の空に見えて真夜中あたりに真南に来る南中のが土星です。木星ほどではないにしても明るいので、これも街中であっても、なんとか見つけられるのはないでしょうか。

木星と土星の間に赤い星が見つけられたら…それは、さそり座のアンタレスです。赤い「さそりの心臓」のアンタレスを中心に、大きな大きな釣り針のような形を見つけられますでしょうか。さそり座は南の空に見えるのですが、街中ではそもそもビルなどに囲まれて視界が開けてないということもあるかもしれません。

夏の星座なのですが、低いだけに、見やすい時期としては今ぐらいと言えるでしょう。そう、もう少ししたら全国的に梅雨時期となります。雨は降らずとも曇り空が続くのはごくごく普通のことです。星空を眺めようにも曇って見られない…という時期です。梅雨が開けた頃には夏本番。日の沈むのが遅いので、さそり座を見るチャンスがどんどん短くなってしまうのです。

さそり座近辺には球状星団や散開星団などなかなか美しい天体がありますので、市民観望会などで大きな望遠鏡で観測できる機会にはぜひ参加してみてください。

今年、大接近となる火星は日の出前に見えてくるので、早起きの方以外にはなかなか見られないかなと思います。

あとは6月16日、土曜日の夕方ですが、細い三日月と金星が近づきます。非常に西の空低く見えるので、できるだけ西の空が開けたところで観測してみてください。7倍ぐらいの双眼鏡だと視野に綺麗に月と金星が見えると思います。うっとりする美しさだと思います。これは私も楽しみにしています。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 1日1粒!『幸せのタネ』 【発行周期】 日刊

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