ビジネスの世界で多用される「ベンチマーク」とは、企業のパフォーマンスを見極めるうえで指標となるべき基準点です。ベンチマークを定めておかないと、企業業績の良しあしも判断できません。無料メルマガ『音多秀茂の【富と成功の5つのタネ】』の著者・音多さんによると、我々の体調維持にもこの考えは応用できるとのことなのですが…、その方法とは?
【健康のタネ】ベストコンディションをトレースする
今日も健康のタネをお届けします♪
ついに4年に一度の楽しみのワールドカップが終わってしまいました…。って大会自体は終わっていないわけですが私にとっては日本代表の試合が全てですから、彼らが負けたらもう腑抜けです。今回も深夜3時キックオフのベルギー戦まで全試合生で見てました。
思い返せば大会前はあまりに不甲斐ない試合続きで、もう代表に昔のようなワクワク感は期待できないなと思っていたんですが、チームが急に成熟し連動間が増して大会屈指の良いチームになったのはサプライズでした。
もちろん強国に比べればフィジカルや精神面、ベンチ層の厚さなど劣る所はありますが、守備さえ頑張れば何か起こしてくれそうな攻撃陣がいて、十分ベスト8以上に進む価値があるチームだったと思います。
次のワールドカップはカタールです。その時主要となるメンバーは想像できませんが、9月には次の試合が組まれているそうなので、4年後に向けてもう一度綺麗な成長曲線を描いて欲しいと思います。
さて、今回のテーマはそんな日本代表にも通じる我々自身の「コンディション」の話しです。
今大会が行われたロシアは世界一広い国だけあって国内に11個(!)のタイムゾーンを持つそうですが、主要なモスクワでいえば日本と比べて6時間遅れです。深夜3時スタートのベルギー戦は現地で21時だったということですね。
私なんかは深夜3時に起きると確実に日中の仕事に支障をきたすわけですが、プロの彼らが時差を理由にパフォーマンスを落とすなんて事はありません。
欧州で活躍するプロが多い日本代表選手は、当然そうした時差には慣れているとは思うんですが、時間以外にも食事やホテル、気候などの環境が大きく変わる中でコンディションを一定に保つスキルを持ち合わせていると思います。
で、我々ビジネスマンにとっても環境に左右されずに常に平常心で自分の能力を発揮する事は非常に重要なわけです。生きて行く上でも自分自身が常にベストコンディションでいられれば楽しさも増します。
例えば去年と今、若い頃と歳を取ってからの身体の状態は違うわけですから、同じ生活習慣を続けていては駄目なわけでして、その時々に応じた健康管理方法を常に更新する必要があるんですね。
その為には身体がベストコンディションである時の内的、外的要因をデータ化しておき、不調になった時にそれをトレースできるようにしておきます。私の場合は異動が多いので、いつどのタイミングでどんな環境に行っても健康だけは維持管理出来るよう、そうしたレシピを蓄積させて来ました。
環境と気候の変化から来るホルモン・スイッチングの影響で心身不調が起こった時に、そのレシピを見れば好調時の自分と比べて今自分に何が不足しているのかを認識できますし、それを試しても良くならなければ、そこに新たなレシピを加えるようにしています。
ではそんなレシピをどう作るのか?
私のやり方を例に挙げるとまずは自分の身体の基本情報を簡単に把握しておく事です。自分がベストコンディションを感じる時の体重や体脂肪率、血圧や血管年齢、身体の柔軟性や体力を記録しておく。
そして生活習慣。自分の活動量測定(これは以前お伝えしたMISFIT RAYなどを使って)に始まり、ベストで身体が軽いと感じる時の睡眠量、運動量を数値化しておく。
そして体調が悪い時には、これらの数値に今の自分の状態が重なるよう、生活習慣や運動、食事を変えて行けばいいわけです。
何も考えずに生きていると様々誘惑や怠惰な自分に負けて自分のコンディションはどんどん悪い方向に落ちて行きます。特に私のようにアラフォーを迎える頃には衰えや出会った事のない心身不調を感じる事もあると思います。
そんな状況でも自分をコントロールする為に、かつて自分がベストコンディションだった時にはどうしていたのかな?という事をすぐにトレースできるような条件表を持つ事。
富と成功の基本は健康ですが、この条件表こそがその基本となるものだと思っています。
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