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有村架純インタビュー「感動のあまり撮影現場でも思わず泣いてしまって」

2018.09.21
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昨年、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」の主演を務め、国民的女優としての地位を不動のものにした有村架純。常に新作が待ち望まれる存在となった彼女の最新映画『コーヒーが冷めないうちに』が9月21日より公開されます。この最新作、なんでも巷では「4回泣ける」と話題のようですが、いったいどのような映画なのでしょうか? MAG2 NEWSが主演の有村架純さんを直撃取材してきました。

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「4回泣ける」「とにかく泣ける」本屋大賞ノミネート小説が映画化

とある喫茶店「フニクリフニクラ」には不思議な都市伝説があった。それは、ある席に座ると望んだ通りの時間に戻ることができるというもの。しかし過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでからそのコーヒーが冷めてしまうまで。そんな不思議な噂を聞いた客がこの喫茶店を訪れ……。

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本屋大賞2017にもノミネートされ、シリーズ累計100万部を突破した川口俊和のベストセラー小説を実写映画化。主演の有村架純さんは、この不思議な喫茶店「フニクリフニクラ」で働く心優しい女性、時田数(ときた・かず)を演じている。タイムスリップの引き金となるコーヒーを淹れるヒロインを演じた有村さんが、この不思議なファンタジーについて静かに語ってくれました。

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──原作は「4回泣ける」と言われるらしいのですが、なぜこれほど大きな共感を呼んでいると思いますか?

「あのときこう言わなければ…こうしなければよかった…という後悔の念は誰にでもあると思います。そういった“あるある”が共感を呼んでいるんでしょうね。物語としては、4つに分かれていますが、断片的ではなく、一つの流れの中で起こっていきます。それは夫婦の話や姉妹の話だったり、誰もが夫婦や姉妹など家族に対して、また友達に対してなど、いろんな愛情を持っているので、そこもどの方が観ても共感できると思います」

──有村さん自身が印象的だったのはどのパートでしょう?

「ある夫婦の話です。兄弟姉妹は血がつながっているので、関係は切れないと思うんですけど、夫婦は他人同士なので何かあったら終わってしまう可能性があります。でも、この夫婦は、奥さんの気遣いや旦那さんの覚悟が伝わってきて、兄弟姉妹とは違うつながりにグッときました。お互いの愛の深さが素敵なんです」

──妻役の薬師丸ひろ子さん、夫役の松重豊さんのお芝居も本当に素晴らしかったですね。

「薬師丸さんも松重さんもずるいです(笑)。現場でリハーサルを見せてもらった際、感動のあまり泣いてしまいました。本番では泣いたらダメ!って、こらえましたけど(笑)。現場ではほかの人も泣いていたみたいで鼻をすする音が聴こえてきたので、スクリーンで観る観客のみなさんにも伝わるものがあると思います」

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──有村さんが演じる数(かず)はタイムスリップの引き金になるコーヒーを淹れることのできる女性です。やがて、数も自分自身の秘められた過去に向き合っていきますが、どんなところに気をつけて演じましたか?

「監督にミステリアスな存在に見せたいので、義務的にやってほしいと言われました。でも、みんななぜか喫茶店に来てしまう、そんな空気感の店にしたかったし、それを築く人でありたいと思いました。感情を入れるところは入れるけど、そっとするところはそっとする。そういう絶妙なバランスでいたいと思いました。彼女自身、一つの後悔をずっと抱えて生きているので、自分が喜怒哀楽を表現するのは罪悪感があるんですよね。それゆえテンションが一定というところも大事にしました」

──数のどんなところが好きですか?

優しいところが好きです。淡々と見えるけど、人のことを見られる人なんです。前に前に出ずに、人のことをちゃんと見られる。すごい人だなって思います」

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──本作が、映画監督デビューとなる塚原監督の演出はいかがでしたか?

「ファンタジー要素があったので、アイデア力などが必要で、塚原さんもいろいろ想像しながら作っていらっしゃったんですけど、面白いなと思う瞬間がたくさんありました。例えばコーヒーを入れて、過去に戻る瞬間の画は、台本を読むだけだとなかなかイメージしにくいんですけど、塚原さんは『湯気が上がってから水滴が落ちて過去に戻る』と現場で説明してくださって。ただ『飲んだら戻る』ということではなく、つなぎをしっかり意識した演出をしてくださいました。物事のつなぎ目、感情のつなぎ目をちゃんと考えて演出してくださるので、とても安心しました」

──アイデアといえば、タイムスリップする際の水の中のシーンがすごかったです!

「私や吉田洋さん、波瑠さん、松重さんの4人で大きな水槽に飛び込みましたが、私の撮影が1番目だったんです。でも私、実は水が苦手で…(苦笑)、なかなか飛び込めませんでした。初めは大丈夫かなって思ったんですけど、やっぱり怖くて。でも撮影は遅れずに済んだので良かったです(笑)」

──有村さんがコーヒーをドリップするシーンも幻想的で美しかったです。

「ドリップするシーンは自宅でも練習しました。監督に『幻想的にバレエのように』と言われて大変でしたが(笑)、頑張りました」

──今、自宅でコーヒーを淹れたりされますか?

「映画の撮影中は自宅でもドリップしてましたが、今はインスタントですね(笑)」

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──もし、有村さんが望み通りの時間に戻れるとしたらどうしますか?

「そんな場所があったら、興味本位で行ってみると思います。でも、本当にやるのかは、わからないです(笑)。今、過去に戻ってやり直したという気持ちがあまりなくて。でも、もし戻れるなら、高校時
代かな。高3で上京したので、最後までクラスメイトと過ごせなかった心残りがあります」

──未来はいかがですか?

「未来は……怖いから覗きたくないです!(笑)」

──過去や現実など、時間について思いを馳せる作品になりましたね。

「過去に戻っても、現実は変えられない。でも、現実に戻ってきたら、これからの未来はあなたたち次第だよと。どんなに現実が辛くてもちゃんと受け止めて、自分自身が未来を明るくしていく。数のセリフにもありましたが、メッセージが素敵なので感じていただけたら嬉しいです」

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──この作品が劇場で公開を迎えてから、10月には主演ドラマ「中学聖日記」がスタートしますが、今、撮影中ですよね。

「はい、撮影に入っています」

──では、毎日忙しいと思いますが、リラックスする時間はありますか?

「ネットショッピングですね(笑)」

──何を買うんですか?

「服を買います(笑)。あと、猫や犬のかわいい動画や写真をネットサーフィンして、癒やされています」

──有村さんはどちら派ですか?

「犬なんですけど、猫もかわいいですね。インスタでまとめてあるアカウントがあるので、空き時間にひたすら眺めてニヤニヤしています(笑)」

インタビュー・文/杉嶋未来
撮影/能美潤一郎

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有村架純(ARIMURA KASUMI)

1993年2月13日生まれ、兵庫県出身。2010年に女優デビュー。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」(13)で人気を獲得、『映画 ビリギャル』(15)で、第58回ブルーリボン賞主演女優賞、第39回日本アカデミー賞優秀主演女優賞、新人俳優賞をダブル受賞。その後も数々の映画・ドラマで活躍し、昨年はNHK連続テレビ小説「ひよっこ」の主演を務めた。近作は映画『ストロボ・エッジ』(15)、『ナラタージュ』(17)など。10月スタートのTBSの連続ドラマ「中学聖日記」に主演。11月30日映画『かぞくいろ RAILWAYS』が公開予定。

 

Information

コーヒーが冷めないうちに
9月21日(金)より全国東宝系にて公開
監督:塚原あゆ子
出演:有村架純、伊藤健太郎、波瑠、林遣都、深水元基、松本若菜、薬師丸ひろ子、吉田羊、松重豊、石田ゆり子ほか
原作:川口俊和
配給:東宝
(C)2018「コーヒーが冷めないうちに」製作委員会
ヘアメイク:尾曲 いずみ(STORM inc)
スタイリスト:瀬川結美子(NOMA Co.,Ltd)

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