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16歳にしてすでに別格…ブレイク必至の新人女優・清原果耶の素顔

GReeeeNの名曲を実写で映画化した『愛唄 ―約束のナクヒト―』が1月25日より公開。2017年に大ヒットした「キセキ ―あの日のソビト―」のスタッフが再集結し、GReeeeN自身が脚本を担当したという話題作ですが、そのヒロインに抜擢されたのが清原果耶。NHK朝ドラで女優デビューし、出演した作品全てで強烈な印象を残すなど、各界からその才能が絶賛されている驚異の16歳の素顔に迫ります。

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次々と話題作に抜擢される大型新人女優

清原果耶という名前にまだ見覚えなくとも、この顔にピンときた人も多いはず。

2015年にNHK連続テレビ小説『あさが来た』で女優デビューし、映画『3月のライオン』や『ちはやふる ー結びー』などで実力を発揮。ティーンファッション誌で、モデルとしても活動する一方、2018年は初主演ドラマ『透明なゆりかご』(NHK)が大きな反響を呼んだ。16歳ながら抜群の表現力と圧倒的な存在感で、若手演技派女優の筆頭株に。そんな彼女の2019年は、GReeeeN映画プロジェクト第2弾『愛唄 ―約束のナクヒト―』で始まる。本作でヒロインを演じた彼女が、作品への思い、仕事への向き合い方や、プライベートでの抱負を語った。

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GReeeeNの名曲『愛唄』のもうひとつの物語

「キセキ ーあの日のソビトー」に続く「GReeeeN」の楽曲映画化プロジェクト第2弾で、名曲『愛唄』を映画化した青春ラブストーリー。本作で清原が演じるのは、23年間恋をしたことのない青年トオルの運命の少女となる凪。明るく、どんなことにも前向きに立ち向かう凪は、トオルの元バンドマンの旧友・龍也同様、トオルに大きな影響を与えていく。しかし、凪はある秘密を抱えていて……。

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──「愛唄」はもともとご存知でしたか?

「はい。この作品の前から『愛唄』は知っていましたし、ラブソングということも認識もあります。でも、撮影が終わり、作品が完成した今、私には『愛唄』の歌詞は、凪が書いた詩にしか見えなくて。そう考えると、『愛唄』の歌詞はこの作品のすべてだと思います」

──初めて脚本を読んだときの印象を教えてください。

「純粋に感動しました。凪は詩人なので、自分自身が発する言葉の一つ一つに意味があるといいますか、凪はトオルや龍也、お母さんなど、いろんな人に与える影響の大きさをしっかりと自覚してる人物なんだなって。その上で私も凪にいかに寄り添えるかを気を付けてお芝居をしました。私自身も凪の言葉には影響を受け、励まされました」

──凪の言葉にはどんな影響を受けましたか?

「凪のセリフは、すごく真っ直ぐで、嬉しさとか励ますときとか、凪っぽさにあふれています。特に、『愛唄』の詩を凪が書くシーンでは、私自身すごく気持ちが揺れました。今まで積み重ねてきたトオルへの想いや凪の苦しさなど、全部の集大成だと思いました」

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──凪には共感はしましたか?

「そうですね。すぐ共感できましたし、彼女の想いを理解したいって思いました。私自身の感性に近いんだと思います。凪を演じる上では、つまずいた感覚はないですね」

──凪はどんなことにも前向きで、楽しくて仕方ない!という感じの、パワーに溢れている女の子ですね。

「凪はたくさんのことから閉ざされて生きてきて、檻の中にいた感覚だったと思います。自分に起こる色々なことが楽しくて仕方ないし、新鮮に映るので、そこで凪が感じている感動が観てくださる方に伝わったらいいなと思いながら演じていました」

──清原さんと凪でここは違うというところは?

「温度が違うかも。気持ちをストレートに外に出すか、出さないかだと思います」

──例えば、きれいな桜を見たら? 劇中のシーンでもありましたが

「えー(笑)。そうですね、独り言のように『すご!』ってまず言います(笑)。冷めているわけじゃないのですが、心に仕舞いこむタイプなんですよね。胸のうちで、すごいなー!って燃えているタイプです。でもそれがなかなか表に出てこなくて(笑)」

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──清原さんは役によって、現場での振る舞いが変わったりします?

「そうですね。凪でいるときは、ずっと楽しかったです。こう言うと、ほかの作品が楽しくないのかなって思われるかもしれませんが、そうではなくて(笑)。凪でいる間はずっと陽気でした。弱いところは見せず、元気なところを見せないといけないという凪の想いもありますし。この作品に影響され、自分自身が励まされた部分があったので、スタッフさんたちとずっと笑顔で、泣き芝居少し前ぐらいまで話していた記憶があります」

──表現力がすごいのですが、泣きのシーンとかはすぐ気持ちを切り替えられるのですか?

「その日の運とコンディション次第ですね(笑)。みなさんが自然と接してくださったので、現場で気負わずに役としていることができました」

──凪は自分の言葉で、人に影響を与えていきますが、清原さん自身がこれまでに心動かされた言葉は?

「『3月のライオン』でご一緒した大友啓史監督が、撮影の打ち上げでおっしゃってくださった言葉がずっと心に残っています。映画に本格的に参加した初めての作品で、泣き芝居をはじめいろいろ苦戦し、へこんだりもしたんです。その作品が完成したあとにいただいた言葉で、とても大切なものになっています」

──それはどんな言葉だったんですか?

「『清原さんは日々を充実させて生きてください。それがすべて芝居につながっていきますから』って教えていただきました。その言葉をいただいたときは正直ぽかんとして、『わかりました』としか言えなかったんです。でも、今回『愛唄』のような作品に恵まれて、凪のような役と出会った上で、改めてその言葉を消化しようとしたら、すごく深い言葉だと思いました。自分の人生が充実していなかったら、引き出しは少ないままなので、その言葉をこれからも大切にしていきたいと思いました」

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──完成作を観た感想は?

「客観的には観られなかったです。私の撮影はトオルと龍也より一週間早くアップしました。自分が触れてこなかったシーンを完成作で観て、凪としてトオルに与えた影響の大きさを、凪を演じた私でも汲み取れるぐらいありましたし、トオルは凪以外にもたくさんの人と出会って、励まされて、生きてきているストーリーがわかったので心から安心しました」

──「毎日、夢中でいる」とか、凪の言葉は本当に大きな影響力を持っていますよね。

「ありがとうございます。そう言っていただけて、本当に嬉しいです」

──先ほど教えていただいた大友監督の言葉とも重なりますね。

「本当にそうですね。自分にとって大切なものは出会う度に重なっていくと思うので、忘れないように大切にしていくべきだなって思います」

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──日常の中で充実しているなと感じる瞬間は?

「カーテンを通り抜けて伝わってくる朝日を浴びたときです。今までももちろん感じてきましたが、凪を演じてより深く感じるようになりました。よし、今日も頑張ろうって」

──お仕事ではいかがですか?

「すべての瞬間が充実していると思います。人との出会いが大きいですね。今のように取材していただくときも出会いですし、現場でスタッフさん・キャストさんと出会うときも、自分の中にない芝居と出会うときなど、あらゆる瞬間に感じます」

──昨年を振り返っていかがですか?

2018年は様々な作品に携わらせていただいて、それぞれの現場で役作りの仕方とか、現場での過ごし方とか、たくさん学ぶことがあったので、昨年は学びの年であったなと思います。まだまだ自分の容量を埋め尽くせていないので、来年もたくさん勉強して、役を演じる幅を広げていきたいです」

──2019年の抱負は?

自分を見失わずに、しっかりと丁寧に、何事にも真摯に向き合っていけるように努力したいです。お芝居も、とにかく丁寧に。これに関しては、絶対に守りたいです」

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──今回お話を伺い、16歳とは思えないほどしっかりしているなと思いました。同世代の友だちにはなんて言われます?

「友だちにも、落ち着いているね、しっかりしているねってよく言われます。でも、時折『いえーい』ってなるときもあります(笑)」

──例えばカラオケの時とかはどんな感じなんですか?

「カラオケはしんみり歌っちゃいますね(笑)。テンションが上がるのはおいしいご飯が出てきたときですね。あと、友だちと別れを惜しむときは感情が先走って『さみしいよー』ってずっと言い続けてます(笑)」

インタビュー・文/杉嶋未来
撮影/能美潤一郎

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清原果耶(KAYA KIYOHARA)
2002年1月30日生まれ、大阪府出身。「アミューズオーディションフェス2014」でグランプリを受賞。NHK連続テレビ小説『あさが来た』(15〜16年)で女優デビューし、映画『3月のライオン 前編/後編』(17)、『ちはやふる ー結びー』(18)などに出演。昨年はNHKドラマ10『透明なゆりかご』(18)などで存在感を放った。現在、広瀬すずを筆頭にスター女優を輩出してきた雑誌「Seventeen」で専属モデルとしても活動し、全国高校サッカー選手権大会の第14代目応援マネージャーも務めた。1月26日公開、山田孝之全面プロデュース作『デイアンドナイト』ではヒロインにして、主題歌も担当するなど、多方面での活躍が期待される。

 

information
愛唄 ―約束のナクヒト―

1月25日(金)より全国公開

監督:川村泰祐
脚本:GReeeeNと清水匡
出演:横浜流星、清原果耶、飯島寛騎、成海璃子、財前直見、富田靖子、中山美穂
主題歌:GReeeeN「約束 ×No title」(ユニバーサル ミュージック)
配給:東映
(C)2018「愛唄」製作委員会
ヘアメイク:井阪恵(dynamic)
スタイリスト:面下伸一(FACCIA)

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