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小さくたってプライドが。子供に物を教える時、親が気遣うべき事

当然のことながら、子どもにも大人同様、それぞれの個性があります。何かを「教える」にしても、その個性に即した方法が必要となり、一筋縄では行きません。今回、無料メルマガ『幸せなお母さんになる為の子育て』の著者・パピーいしがみさんに寄せられたのは、我が子に物事を教えることがうまくいかず悩んでいるというママからの相談。いしがみさんはどのようなアドバイスを送ったのでしょうか。

「教える」は難しい?

こんばんは。パピーいしがみです。

子供の成長において、失敗したら怒るのではなくまずは教える」をしてほしい♪とお願いしていますよね。でも「教えるがなかなかうまくいかない…と言われる方もおられます。こはむさんからもこんなメールを頂いていました。

上の子は人に教えられたり、口を出されたりというのがどうも嫌みたいです。ちょうど「教える」を勉強したばかりなので、早速実践!と思うのですが、教えようと思うととたんに話をそらしたり、逃げてしまってうまくいきません。

 

かけっこの練習も、いい機会と思って、色々調べて手の振り方など、細分化で少しずつ教えてみようと思ったのですが、ふざけてみたり、あんまり聞いていないのか?結局うまく教えることが出来ませんでした。

 

ただ私が「これがカッコいい腕の振り方で、これはカッコ悪い振り方~」と教えたことは少し聞いていたのか、園庭で走るときに本人もそんなことをいいながらやっていたので、少しは聞いていたのかなー?と、思うのですが…。

 

以前先生にも「上の子はすごくプライドが高いですね」と言われたことがあるんですが、鉄棒の練習が保育園であって人前ではやりたがらないらしいんです。確かにそのときも私が一緒に練習しようと思ったんですがダメでした。でも、気づいたら出来てたんです。というのも、あとで先生に聞くと一人でもくもくと練習して出来たところで「見てー!」とやって来るそうなんです。

 

こういう口出しを嫌う子はどういうかたちで教えるをしてあげるといいのか、私の切り出し方が悪いのか、何かいい方法はないでしょうか?

抵抗なく素直に教えてもらう…。それができる子もいれば「恥ずかしい」「照れ臭い」「みんなに見られたくない」という子もいます。

こはむさんの場合、幼稚園の先生にも「上の子はすごくプライドが高いですね」と言われたようですが、子供にもやはりプライドがあって、周りの目を気にしたり教えてもらっている自分がかっこ悪いと思う子もいます。

でも、どうやらこはむさんのお子さんは、教えてもらうより自分でコツコツ頑張りたい子みたいですね(^^)。

ですから、こんな風にお返事しました。

こはむさん、こんにちは。パピーいしがみです。

 

息子さんの件ですが…、「上の子は人に教えられたり、口を出されたりというのがどうも嫌みたいで、教えようと思うととたんに話をそらしたり、逃げてしまってうまくいきません」とありましたね。園でも先生に「『すごくプライドが高いですね』と言われたことがある」と書かれていたように、人から教えてもらって効率よく上手になるより、なんとか自分で頑張って上手になりたい!という気持が強いのかもしれません。

 

でも、そういう子って少なくなくて「教えてほしい」と思わない子にとっては、「こうやってやると上手くできるよ」と教えようとしても、本人からすると「アドバイスと言う名の否定」になってしまったり、教わっている(できない自分をさらけ出す)姿がかっこ悪い、と感じる事もあるんですね。

 

そして、同時に「練習する」とか「習う」という事にも抵抗がある場合が多く、そんな時には、親が教えるのではなく、一緒に練習をしてみて「今のすごく良かったね」とか「どうやってやるの?教えて」と「教えてもらう事は恥ずかしくないんだよ」という姿を見せる、と言うのも一つの方法だと思います。

 

でも、鉄棒もできるようになったようですし、全く人からのアドバイスを聞かない、という訳ではないようですから、「細分化で教える」よりもまず「上手になりたい」という意欲を高めることが先かも知れませんね。

 

できなくて困る…という訳ではないようなので、一緒に楽しむ事からされてみたら?と思いますがどうでしょうか?(^^)

こんな風にお返事したのですが、その後、とてもステキなご報告を頂きました。

こはむさんからのメールです。

パピーさん先日は相談のお返事ありがとうございました。先日ちょっとした話から気づかされたことがあったので聞いてください。

 

パピーさんの勉強をするようになってから、うちでも「挨拶は大事だ」と言うことを伝えてきました。ちょうどこの間、過去のメルマガを読み返していたら挨拶のことを「喜びのプレゼント」と言われている記事を改めて読んでいたことと、たまたま上の子が挨拶の本を読んでいたこともあって、上の子に「何で挨拶をするんだと思う?」と軽い気持ちで聞いてみました。すると「挨拶は大事だから」との返事(おぉー分かってるじゃん!と嬉しくなりました)。

 

「そうだよねー、挨拶って大事だよね!じゃー、何で大事なんだと思う?」と聞くと、「母ちゃんが怒るから…」と言うんです!!Σ(゜Д゜)(な、なんですって~!!)

 

そんな風に思っていたのかとビックリしたと同時に私はちゃんと大事だとは伝えていても「何で」とか「どう大事なのか」まで伝えれてなかったんだな~と反省しました。

 

喜びのプレゼントを読んでいたこともあって、すぐに挨拶は「ニコニコのプレゼント」なんだよ。ということを伝えました(喜びと言ってもまだ小さいのでピンとこないかなと思い、勝手に挨拶をしたらみんなニコニコ笑顔になると言う意味で勝手にニコニコと変えて使わせてもらいました(^_^;))。

 

そうすると、その日行ったスーパーでレジのお姉さんにバイバイと自分から言ったり、公園でたまたま少し話したお姉ちゃんのお母さんに「母ちゃんあのお母さんにバイバイ言って帰らなきゃ」と自分から言ったのです。

 

今までは恥ずかしさもあって、自分からは言えなかったり、特に初めての人だと言われても手を上げるだけだったりして、なかなか外での挨拶は出来たり出来なかった子が、自分からそんなことを言うなんてほんとに驚きました!!

 

夜、主人が帰ってきたときも「父ちゃんにニコニコのプレゼントしに行こうか~♪」と言うと、走って玄関まで「おかえり~!」「ニコニコのプレゼントなんよー!ニコニコのプレゼントっていうのはねー…」と言って説明していました。(笑)。

 

大人って頭で大事とわかっていても、それが当たり前になっていたりすると「なぜ?」まで考えたりしなくなってしまいますが、子供に教えるときにはその「なぜ?」の部分まで教えてあげることって、ほんとに必要なんだなーと気づかされました!

 

とにかく「大事だからやった方がいい」と言われるよりも、自分の中で「何がどう大事なのか納得してやる」のとでは、その後の行動や、応用力?とでもいうのでしょうか何かがやっぱり違う気がしました。

 

もしかしたら、他にも「怒られるからやる」「怒られるからやらない」と思っていることがあるかもしれませんよね。今後の伝え方を工夫していこうと再認識した出来事でした。

こはむさんからメールを頂いて、今回の「教える」はとても自然だったな~と感じました。と言うのは、今回はとてもスムーズに会話の中で教えられていましたね。キャッチボールのように…。とても自然に「教える」になっていたな~と思うのです。

かけっこや鉄棒のように特別なものではなくても、日常的に「これはね♪」とか「こうなんだよ♪」と自然に教えるが毎日の中にあると子供にもスッと受け入れられるんですね♪

息子さん、その後も、お父さんに褒められたみたいです。こんな風にご報告頂きました。

主人から今朝、「最近上の子が朝起きてきたら自分から『おはよう』と大きな声で言うようになったなー」と言われました。私もなんだかとっても嬉しい気持ちになりました。

 

子供の何気ない言葉で自分の足りてないことに気づけたこと、それをちょっと変えたことで子供の行動が変わったこと…。

 

たまたまとか偶然と言われればそれまでなんですが、パピーさんの勉強をしてから、ほんとにちょっとした親の言葉や行動を見直すだけで子供が大きく変わることを身をもって感じているので、今回もそれを感じられたことが嬉しかったです!!

って。子供が自分から「おはよう」と大きな声で挨拶ができる…。これって当たり前のようですがなかなかできていないのが実情ではないかな?と思います。そしてそれができる家って、和やかで明るくて、楽しそうだな♪って感じます。

でもこれってやはり強制や命令ではなかなかできない事ですよね。

こはむさんが仰るように「なぜ?」の部分まで教えてあげて子供が何がどう大事なのか納得して行動する」、それができたら最高だと思います♪

こはむさん、とても良いご報告、ありがとうございます。是非、これからも「ニコニコのプレゼント」続けてくださいね(^^)

image by: Shutterstock.com

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【著者】 石神明生 【発行周期】 毎週日曜

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