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五輪マラソン工事費を北大が負担に「都民税で牛飼うぞ」怒りの声

札幌市で開かれることになった東京オリンピックのマラソン競技について、コースに決まった北海道大学構内の道路2キロの補修工事を行なうと明らかにしたと北海道新聞などが報じた。工事費は同大が負担する方向で調整しているという。これについて日本のネット上では「なぜ五輪のために北大がお金を出すのか」「北大が払うのは違う気がする」「東京が払え」などと批判の声があがっている。


詳しいマラソンコース

マラソンのコースは、大通公園発着。北海道マラソンのコースをもとに、1周目を約20キロ、23周目は約10キロコースを走るものになっている。今回補修工事を行なう北大の敷地内は、北海道マラソンでは1度通過するのみだが、東京オリンピックでは3度も走ることになる。日陰があり、涼しいことから選手が回復できるというメリットがある一方、幅は広くなく、カーブがあるというデメリットも指摘されている。

内定時は歓迎されていた

北大内が東京オリンピックのマラソンコースに内定した当時、学生からは「選手たちが北大を3回も走るなんて」「北大のブランド価値が上がるかもしれない」「仲間と応援したい」「北大の良さを来場者に再発見してもらいたい」など、期待の声があがっていた。マラソンが札幌で行なわれることが決定された際に民法キー局の情報番組で「コースに何もない」と非難されたときには、「#札幌discover」のハッシュタグがネット上で広がっていた。

過去には教員205名大量リストラ案も

北大は2016年に、教員205名相当の大量リストラ案を提出している。というのも、国立大学の運営交付金が1.6%削減が課され、平成29年度から平成33年度までの5年間で55億円が不足すると見込まれていたからである。これらを補填するため、「医学部、歯学部、小部局以外で一律14.4%の人件費削減」、「平成29年度からは退職者のポストを補充しない」、「任期がある教員の雇い止め」、「経費カット」、「目標達成していない部局の新規採用・昇任停止」などで対応するといった内容だった。これほどまでに、「お金がない」状況であるにも関わらず、東京オリンピックのために工事費を大学が負担しなければならないのか。

北大が強気に出られない理由は?

日本経済新聞によると、北大は昨年12月から、名和豊春学長が病気を理由に休職しているという。職員へのパワーハラスメント疑惑が明るみに出て、学長不在の状態が続いていることなどから、文部科学省の国立大学法人評価委員会は「学長のリーダーシップ下での組織・業務運営体制となっていない」と強く懸念を示していた。このことが、北大の工事費用負担の直接的な原因かは不明だが、学長不在の状態で決められた事項であることは確かだ。ネット上には、疑問の声があがっている。

北大の現状




Twitterの声







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source:日刊スポーツ北海道新聞日本経済新聞第3期中期目標期間における人件費抑制のための 教員人件費ポイントの削減方策について

image by:Shutterstock

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