MAG2 NEWS MENU

韓国が激怒した、軍艦島「在日差別なし」展示。嘘つきはどちらだ

2015年に世界文化遺産に登録された長崎県の軍艦島(端島)に関する日本の説明に対し、歴史歪曲を訴え激怒した韓国政府が、ユネスコへの問題提起を辞さない姿勢を見せています。しかし「そもそも強制労働自体が虚構」と言い切るのは、台湾出身の評論家・黄文雄さん。黄さんは今回、自身のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』で、そう判断する「歴史的根拠」を明記した上で、韓国の歴史的抗議に耳を貸す必要はないとしてその理由を記しています。

※本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2020年6月18日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄こう・ぶんゆう
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

【韓国】もう歴史問題で韓国を相手にしても意味がない

外交部、「軍艦島歴史歪曲」日本糾弾「ユネスコに問題提起する」

韓国政府は、2015年にユネスコの世界文化遺産に登録された軍艦島(端島)などについて展示している、東京の産業遺産情報センターでの軍艦島の説明が、朝鮮人の強制労働を否定する内容の証言や資料ばかりだということで、ユネスコに緊急書簡を送り、問題提起しました。

もともと、軍艦島は「明治日本の産業革命遺産」のひとつとして、2015年、ユネスコの世界文化遺産に登録される際、韓国側が「戦時中に朝鮮半島出身者が強制労働をさせられた」として、登録に反発した経緯があります。

そこで日本側が、「第二次世界大戦中に日本政府としても徴用政策を実施していたことを理解できる措置を講じる」としてセンター設立を表明し、韓国側がようやく登録を認めたわけです。

このとき韓国では「韓国政府の交渉術の結果、日本を屈服させた」と外交勝利を大々的に謳っていました。おそらく韓国では、「強制的に連れてこられた朝鮮人たちが強制的に過酷な労働を強いられた」などという説明がつくのだと思ったのでしょう。

ところが、日本側が現地で働いた経験のある人たち、そしてその家族らの証言を集めたところ、「強制連行され、差別的な地獄のような労働をさせられた」などという証言はありませんでした。もともと嘘なのだから当たり前です。

むしろ、父親が軍艦島の炭鉱で働き、自身も小学校4年生まで過ごしていたという在日韓国人2世の元島民は、「いじめられたとか、指さされて『あれは朝鮮人ぞ』とか、そういったことは全く聞いたことがない」という証言しか出てきませんでした。

軍艦島元島民「徴用工差別、聞いたことない」施設で紹介

この証言が産業遺産情報センターで展示され、韓国側が激怒したわけですが、そもそも強制労働自体が虚構です。しかも、これまでも日本側はユネスコへの報告で、朝鮮人強制労働については、削除してきました。だから、韓国側としても、日本が応じないことは分かっていたはずです。

日本、軍艦島ユネスコ報告書から「朝鮮人強制労働」全削除

すでに2016年の時点で、軍艦島がある長崎市は、元島民からの聞き取りをもとに、「島民は、一つの家族のようであったといわれている」という文章を策定して、観光部局等に配布していました。

韓国側のレッテル貼りを一蹴 「島民は一つの家族のようだった。監獄島ではない」…軍艦島など説明指針策定、長崎市

韓国側は軍艦島を「監獄島」などと呼んでいますが、誰もそのような過酷な実態を述べる、元島民がいなかったわけです。韓国国内にいる、反日派の妄想でしかありませんでした。

昨年、韓国で刊行されて大ヒットとなった『反日種族主義』においても、著者の韓国人学者の詳細な研究によれば、当時の朝鮮人炭鉱夫は強制連行などではなく、自らが募集に応じたものであり、さらにその賃金は日本人大卒事務職の2.2倍、巡査の3.7倍という高水準だったことが明らかになっています(1944年の数字)。

これのどこが「奴隷労働」なのかという話です。『反日種族主義』は韓国で11万部のヒットとなったということですから、真実を知った韓国人から韓国政府批判の声がもっと上がってもよさそうなものです。

ところが同書は韓国の図書館では閲覧制限がかかっていて、自由に読めない状況にあるそうです。これに対して、共著者である落星台経済研究所の李宇衍(イ・ウヨン)研究員は、FNNの取材に対して、「朝鮮王朝時代でもない現代社会で禁書があるというのでしょうか。読者たちが判断することを、なぜ図書館が判断をするのか、とうてい理解ができない」と話し、「焚書坑儒」になぞらえて怒りを表したそうです。

韓国図書館が「反日種族主義」を閲覧制限…「知る権利」ないがしろに

ところで、このユネスコへの軍艦島の登録の際、韓国側は日本に対して裏切り行為を働いています。当初は、韓国も「百済歴史遺跡地区」の登録を目指していたので、韓国と日本が協力して、お互いにユネスコへの登録支援を約束していたのです。

ところが先に「百済歴史遺跡地区」の登録が採決されると、韓国側は約束を反故にして、突然、「明治日本の産業革命遺産」の登録に反対を表明したのです。その理由はすでに述べたとおりですが、まったくの騙し討ちです。

いずれにせよ、軍艦島にしても他の歴史問題にしても、韓国の抗議に日本は耳を貸す必要はありません。下手に妥協すれば、韓国側お得意の裏切りという憂き目にあい、韓国側が「外交的大勝利」と勝利宣言する結果になります。もういい加減、韓国側の言い分に付き合うのはやめるべきでしょう。


 

新型肺炎 感染爆発と中国の真実 
~中国五千年の疫病史が物語るパンデミック

好評発売中!


image by: Shutterstock.com

※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2020年6月18日号の一部抜粋です。初月無料の定期購読のほか、1ヶ月単位でバックナンバーをご購入いただけます(1ヶ月分:税込660円)。

こちらも必読! 月単位で購入できるバックナンバー

初月無料の定期購読手続きを完了後、各月バックナンバーをお求めください。

2020年5月配信分

2020年5月のバックナンバーを購入する

2020年4月配信分

2020年4月のバックナンバーを購入する

2020年3月配信分

2020年3月のバックナンバーを購入する

2020年2月配信分

2020年2月のバックナンバーを購入する

2020年1月配信分

2020年1月のバックナンバーを購入する

2019年12月配信分

2019年12月のバックナンバーを購入する

2019年11月配信分

2019年11月のバックナンバーを購入する

2019年10月配信分

2019年10月のバックナンバーを購入する

2019年9月配信分

2019年9月のバックナンバーを購入する

2019年8月配信分

2019年8月のバックナンバーを購入する

黄文雄この著者の記事一覧

台湾出身の評論家・黄文雄が、歪められた日本の歴史を正し、中国・韓国・台湾などアジアの最新情報を解説。歴史を見る目が変われば、いま日本周辺で何が起きているかがわかる!

有料メルマガ好評配信中

  初月無料で読んでみる  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」 』

【著者】 黄文雄 【月額】 初月無料!月額660円(税込) 【発行周期】 毎週 火曜日 発行予定

print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け