営業の世界では、成果が出ない期間が続くと、自分には才能がないのではないかと不安を抱く人も少なくありません。しかし、ビジネスにはスポーツのような明確な試合終了の瞬間はなく、自ら諦めない限り挑戦を続けることができます。メルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』の著者であり、経営コンサルタントで関東学園大学で教鞭も執る菊原さんは、「負けを認めない限り逆転のチャンスは残されている」という考え方を軸に、営業やビジネスで成果をつかむための心構えについて紹介します。
営業は自分が負けを認めない限り逆転のチャンスがある
営業活動をしていれば「自分はもうダメかもしれない」と弱気になってしまう時があるもの。
周りの人たちが自分より優秀に見えてくる。頑張っても、数字が上がらない。
そんなとき「自分は営業スタッフとして、もう終わりだろうな」と気持ちが負けてしまう。
営業という仕事において「決定的な負けは存在しない」ということ。そのことについてぜひ知っていただきたい。
先日、ある集まりでのこと。
そこにいたAさんが、同じテーブルにいたBさんに向かって「Bさん、私と勝負してください」と挑戦状をたたきつけた。
Bさんは全く動じることなく「いいですよ。ただ、私は負けませんよ」と言い放った。
Bさんは普段、大口をたたいたり、他人を威圧したりするようなタイプではない。どちらかと言えば、いつも謙虚で物静かな印象の人。
だからこそ「なんであんなに自信満々で勝利宣言をしたのかな」と疑問に思っていた。
後日、Bさんと個別に会う機会があった。
あの言葉の真意について質問すると「ビジネスっていうのは、自分が負けを認めない限り負けにならないんですよ」と話してくれた。
この言葉を聞いて「その通りだな」と深く納得した。Bさんの言う通りスポーツと違い、ビジネスには終わりがない。
例えば野球であれば、基本的に9回まで。コールドや延長を除いてだが。9回裏が終わった時点で、ゲームセット。
その時点で、1点でも多く取っていたチームが勝ちであり、少なかったチームは負けとなる。
しかし、ビジネスは違う。ビジネスには野球のような明確な終わりが存在しない。
では、ビジネスにおける「負け、もしくはゲームセット」とはいつなのか。
それは、あなた自身が「もうここまでだ。これ以上はやっても無駄だ」とギブアップした瞬間である。
つまり、自分が負けを認めない限り、ゲームはどこまでも続いていく。
今、結果が出ない状態というのは、決して負けではない。
ただ単に、プロセスの途中なだけ。まだまだ逆転のチャンスはある。
仮に半年間結果が出なかった。
それであなたの営業人生が終わるわけではない。何かのきっかけで、結果が出始めることもある。
1年うまくいかなくても、3年うまくいかなくても、それで終わりではない。あなたがあきらめない限り、勝負は続いていく。
この記事の著者・菊原智明さんのメルマガ
私自身もそうだった。7年間もの間、売れない暗黒時代が続いていた。さすがに腐っていたが。
仲間たちは経験を積み、結果を出す。
羨ましさと嫉妬が混ざった複雑な気持ちで見つめていた。自分だけが泥沼に。
このときは「さすがに、この仕事は根本的に向いていないんだろうな」とつくづく思っていた。
何度も辞めようと思った。しかし、辞めても次にやりたいこともない。
もしかしたら「負けを認めて会社を去るのが嫌だった」のかもしれない。
そんな中で、私は「営業レター(文字で気持ちを伝える)」という方法にたどり着いた。
自分に向いている方法だし「これは絶対にいけるぞ」と確信し、コツコツと実践し続けた。
すると、どうなったか。
ある時期を境に突然結果が出始めた。それからは何もかもが好転したのだ。
今振り返れば、あの7年間は無駄ではなかった。
結果が出るまでに人より少しだけ時間がかかっていただけ。
あの時間は、トップ営業になるための「途中経過」に過ぎなかったのだ。
もしその前に「もうダメだ、俺の負けだ」と諦めて会社を辞めていたら、どうだっただろうか?
間違いなく、もっと地獄に落ちていたに違いない。
もちろんトップになることもなければ、本を書くこともなかった。大学講師やコンサルタントとしての私は存在していない。
これは、私だけの特殊なケースではない。
私の身の回りにも、同じように遅咲きで結果を出した人がいる。
知人のAさん。Aさんもまた若い時代に営業の数字が上がらずに苦しんでいた。
周囲の人間からも「あいつは営業に向いていないから、他の部署に移ったほうがいい」と陰口を言われていた。
本人も当時を振り返って「何度も辞表を書いましたよ」と話してくれた。
しかし、Aさんは諦めずお客様への誠実な対応を続けた。すると、30代後半になってから潮目が急激に変わり始めた。
それまで長年積み上げてきた、お客様との信頼が「紹介の連鎖」を生み、見事に実を結び始めた。
今やAさんは、誰もが認めるトップ営業。後輩たちを引っ張る存在になっている。
著者仲間の方とのこと。
その方は70歳。
仲間たちとまったく新しいビジネスをスタートさせた。
当然、若い頃のような体力はない。今どきの新しいWebツールやSNSの使い方も疎い。一から必死に覚えなければならない。
周囲からは「その年齢で新しいことをやるなんて無理だ」という冷ややかな目もあった。
それでも、その方は諦めなかった。するとどうなったか。
その活動はSNSで大きな反響を呼び、結果を出した。
今や有名人。見事な、70歳からのブレイクである。
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ビジネスの世界において「もう遅いから」なんていう言葉は存在しない。自分が諦めない限り、チャンスはいくらでもある。
もしあなたが今苦戦していたとする。
数字が出ていない今のこの瞬間は、決してあなたの負けではない。ただの途中経過だ。
野球で言えば、まだ4回、5回の表あたりを戦っている最中。まだまだ逆転できる。
大切なのは、今までの事実ではない。ましてや周りがどう言うかではない。
あなた自身が諦めて、試合終了にしてしまうか、それとも諦めずに勝負を続けるか。それだけ。
諦めない限り、逆転ホームランを打つ可能性はあるのだ。
3年、5年、10年・・・。思うような結果が出ない。
暗いトンネルの時期が、長く続くこともあるかもしれない。
それでも、終わりではない。
私自身も、7年という長い時間がかかった。
40代近くになってから、一気に才能を開花させたSさんもいる。70歳という年齢から、ブレイクした人もいる。成功のつぼみが開くタイミングは、人それぞれ全く違う。
このように勝った人の共通点は「途中で絶対に諦めなかった」ということ。
もしあなたが今、結果が出ずに苦しんでいるのであれば、心の中で「よし、勝負はこれからだ」と叫んで欲しい。これだけで再び戦うことができる。
そしていつの日か「あの時、諦めなくて本当によかった」と心から思う瞬間が訪れる。
【本日のポイント】
・ビジネスは自分が負けを認めない限り、負けにはならない
・結果が出ていない今は「負け」ではなく「まだ途中」と考える
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