AIの進化によって、これまで人間にしかできないと思われていた仕事が、次々と置き換えられようとしています。メルマガ『在米14年&海外販路コンサルタント・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』の著者・大澤裕さんは今回、中国で始まったAIドラマの事例を通して、AIの進化が雇用や働き方にどのような変化をもたらすのか、そして日本の労働慣行がその変化に対応できるのかを考えます。
俳優がいないAIドラマがヒットする中国
AIの進化が止まりません。
そのような中、今後、どのような仕事が消滅し、どのような仕事が生まれるのか。
ご紹介するのは韓国の朝鮮日報9月11日の記事です。
記事抜粋
「俳優が一人もいないAIドラマ、中国でゴールデンタイムに放送中…同時間帯視聴率1位」
8月末から中国・湖南衛視(湖南衛星テレビ)の午後8時のゴールデンタイムに放送中のドラマ『後西遊記』には、人間の俳優が一人も出演していない。
孫悟空やサルたち、雲の上の天宮、数千人の軍隊や山脈に至るまで、すべて人工知能(AI)が作成した。
登場人物が階段を昇る時は手ぶらだったのに、次のシーンで突然杖を持っているといったような「NG」も目につく。
それでも初回放送で中国の省級衛星テレビの同時間帯視聴率1位を記録した。
AI長編ドラマが、「主流の舞台」であるテレビのゴールデンタイムに進出したのは今回が初めてだ。
解説
予想はされたことですが、俳優がいないAIドラマが中国でヒットしています。
この流れは、日本を含む世界中に波及するでしょう。
関係者の仕事はどうなるのでしょうか? 引き続き記事をみてみましょう。
記事抜粋
制作費は既存の商業用アニメーションシリーズの10分の1にも満たない。
これに伴い、中国南部の都市では300-400人の「チョウカース」たちが巨大なネットカフェのような空間に集まって働く「AI工場」が増えている。
「チョウカース」とは、AIにプロンプト(命令語)を入力して映像を作った後、使い物になる成果物を選り分ける人を指す新造語だ。
制作会社からシナリオや絵コンテが渡されると、彼らはAIツールを使用して割り当てられた「シーン」を抽出する。
一方で、既存の映画やドラマの制作人員の仕事は減少している。
中国の俳優の出演料は以前の半分程度に下落し、照明・衣装・撮影スタッフの仕事も減少した。
解説
『後西遊記』制作会社の親会社の株価は、放送当日と翌日の連続で20%のストップ高を記録したそうです。
これは、TV/映画の話ですが、多くの分野で同様のことが起こることは間違いありません。
終身雇用制に基づく日本の労働慣行とAI活用は両立できるか、できないのか。
労働政策上の協議を待たずに現実は進んでいきます。
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