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事前リークに3つの説。安倍首相の病院入り「単なる検査」は本当なのか?

安倍晋三首相が17日、東京・慶應大学病院に入ったと、共同通信などが報じている。首相周辺は「通常の健康チェックだ」と話しているという。しかし前日の16日には、某巨大ネット掲示板上に「明日首相入院 総理辞任?」という書き込みが投稿されており、真偽は不明だが事前リークでは?とネット上で大きな話題となっている。最近では「吐血情報」が流れたり、体調の悪化が囁かれたりしている中での病院入りで、さまざまな憶測を呼んでいるようだ。

①本当に単なる「検査」という見方

自民党の青山繁晴参院議員は17日午前、自身のブログに「安倍総理は検査入院だと聴いています」と題したエントリーを投稿。

安倍総理が午前10時半から、慶應病院に入院されますが、政権中枢からは「検査入院」と聴いています。最近にお話ししたときは、きわめて快活にお元気でした。また8月15日の全国戦没者追悼式では、たいへんしっかりした様子でした。そのうえで、静かに見守ります。

関係者からの話で「検査入院である」と明かしている。しかし、身内である自民党関係者が「重病だ」「入院だ」という情報をそのまま明かすはずもなく、本当に健康チェックのための病院入りであるかどうかは真偽不明のままだ。

②わざわざ病院に行くのは深刻という見方

また、ネット上では「わざわざ病院に行くからには、いよいよ体調が悪化している証拠では?」との見方も浮上している。確かに、簡単な診察やチェックであれば、秘密裏に首相官邸や一流ホテルの中でもできる可能性はある。かかりつけである慶應大学病院へ出かけたということは、病院でなければ検査できないような症状などがあったと考えても不思議ではない。安倍首相は、難病である「潰瘍性大腸炎」を患っていることを以前から公表しており、第一次安倍内閣も、潰瘍性大腸炎の悪化によって退陣したことを明かしていた。

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③「政治的な駆け引き」という見方

また、体調不良をアピールして国民の同情を誘いつつ、いよいよとなればいつでも辞任できる「両建て戦略」の一環ではないか?という見方も浮上している。

この見方は、熱狂的な安倍首相「信者」である支持層が「安倍さんはこんなに頑張っているのに!」というツイートを多く投稿していることとも符号する。コロナ対策の「失策続き」で求心力を失ってしまった安倍首相が、自身の政治家としての傷を浅くして退陣するための演出と考えれば、一連の流れは納得できないこともない。

一国の指導者の体調は、トップシークレット中のトップシークレット。そもそも官邸周辺から「体調不安説」が漏れること自体が異常事態だと言えるだろう。

冒頭の巨大ネット掲示板への「入院リーク」の真偽は不明だが、顔色の悪さを指摘されるなど、安倍首相の体調が万全とは言えないのかもしれない。今後の推移が注目される。

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※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

source: 共同通信

image by: Drop of Light / Shutterstock.com

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