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SNSに悪口を書き込む人間が、周囲からされていちばん嫌がること

ほんのわずかな時間SNSを覗いただけでも、目に飛び込んできてしまう悪意に満ちた書き込み。そんな、気分がざらつくような「悪口」に触れてしまったとき、私たちはどう対処すればいいのでしょうか。今回の無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』では著者のくられさんが、「気にしないこと」「相手にしないこと」に尽きるとしながらも、どうしても許せない場合に打つべき手をレクチャーしています。

嫌いな人を見かけたらどうしたらいいのか?

ネット…特にグループチャット的なところや、Twitterなどで、悪口を言ってる人を見かけることはよくあります。

それが自分の好きな作品だったり、推しのアイドルだったりVTuberとかだったら…脊椎反射でムカっときて、なんでこんなヤツが!!ってムキーッってなったことのある人、気になってしまう人もいるかと思います。またSNS上で通りすがりに罵詈雑言を投げかけられたり、投稿した作品に心ないコメントがついて落ち込む人もいるとおもいます。

今回はそういう「ネガティブな話題」に触れてしまったときにどうするべきかを紹介しましょう。

まず、端的に結論から言うと「気にしないこと」なんですが、おそらく誰も彼もがこの解答を言うので、正直「またそれかよ…」イヤ、私は、僕は、アイツをどうにかしたいんだ!!ってはらわたが煮えくり返ってる人もいるかと思います。

それでも答えは「気にしないこと」「相手にしないこと」に尽きるのです。

というのも、悪口を言う人というのは実は全体の中でも極めて少数だからです。嫌われることで知名度を上げていく炎上マーケティングの特定の害虫はとりあえずおいといて、一般的に普通に活動をしている人であれば多くの人は好意的かどうでもいいかの2択です。

そしてどういうわけか、どんな人にもどんな活動にもヤジを飛ばし足を引っ張る人はいます。誰からも好かれる人というのは存在しません。日本を代表する野球選手でアメリカで大活躍をしたマリナーズのイチロー選手だって、大半の人からすれば英雄ですが、ネットで検索すると悪口や誹謗中傷の悪口なんかゴロゴロ出てきます。

イチロー選手でさえそんなものなので、そんなものなのです。

それは有名税的に悪口を言われるものか…と思う人もいるかと思いますが、そんなのどうでもいいのです。実際にその人の人生に悪影響を及ぼすような露骨な風評被害をばらまいたり、実際にイベントなどで妨害行為などをしたり…そういうホンモノの害虫は警察の力によって法的に排除できます。日本はそういう国なので。

じゃあ悪口も法的に…ってできなくは無いですが、警察は民事不介入だし、悪口も基本的には表現の自由の中のものなので、本人が何人かと悪口で盛り上がってる程度はぶっちゃけどうでもいいのです。

そして最も大事なこと。悪口をいう人は基本的に現実だろうがネット上だろうがすでに不幸な人です。自分で不幸を錬成する行為だからです。

自分で不快な話題をするというのは、道に落ちている犬のウンチを、わざわざ手づかみで拾い上げて鼻先にもっていって「くさいくさいくさい」と言うに他なりません。

自分にとって不快なものであれば避ければいいのです。犬のウンチを率先して踏みにいく人はいませんよね。

ただ自分にとって犬のウンチは別の人からみれば大輪の薔薇かもしれません。こればっかりは人の数だけ価値観があるので、だからこそ人は人の価値観に容易に干渉してはいけないのです。良さの押し売りもまたキモがられるのも同じです。自分にとって大輪の薔薇も他人におしつければウンチになることもあるわけです。

それでも悪口を言ってる人が許せない、やっつけたい…と思う人もいるかもしれませんが、先も言ったように彼らはすでに不幸です。そして悪口を言う彼らをやっつけたい…と思うなら、推しコンテンツに100円でもカネを使うか、作品が楽しかったとネットで同じくらいに「良い感想」を出せばいいのです。

基本的にこの世のエンタメコンテンツは満足しているお客は無言です。わざわざ良かったとTwitterとかでつぶやいているのはめちゃめちゃレアだということです。

なので、編集部に応援の手紙を送るなり、ファングッズを買うなり、イベントに行くなり、活動を応援することで、足を引っ張る人を中和するだけの存在になれるのです。

そもそも、自分で不幸を錬成する人は「~のアレが嫌いコレが嫌い」って言って自分で不幸な話題を探し求めて、同じような人を探しますが、だからといって幸せになれません。

さらにネガティブな話題というのは好きな人からはコイツキモいなって思われて、その人の存在自体がキモズムに沈みやすく、実生活でも友達ができにくく幸せを探すことが難しくなります。

そもそも嫌いなものに時間を費やすことが無意味で有限な時間がもったいないわけで、自分の人生は自分で幸せにしないと、何も積み重ねの無い無為な人生が待っているわけです。

僻みや妬み、悪口を娯楽にするのは、自分を幸せにする努力、スキルを上げるといった現実から目をそらしているだけなので、数年、十数年かけて人生をハードモードにするだけの行為です。

何を偉そうに!って思うかもしれませんが、自分も悪口大好きな妬みと嫉みのマイナスパワーで一端詰みかけたんだからガチ実体験なのでオススメしないぞ(笑)。

自堕落な自分を棚に上げて目の前の他人の不幸をフフッと笑うために、自分の人生の幸せ全体をドブにすてるのは、まさに地上波のワイドショー的なアレなので、ワイドショーみるとアホになる不幸になると、別の記事でも口酸っぱく言ってきたのは

「人は自分で自分を幸せにしないと 幸せになれない」

という、もはや当たり前すぎて何言ってんだという感じの話ですが、こんな当たり前のことを見失っている人が多いからヤベーという話に戻ってくるわけです。

まず、実世界でも、人の悪口言ってると、コイツ他でも自分のこと悪く言ってるだろうなって思われる(そして実際だいたい言ってる)ので自分で自分のことが好きな人を減らす努力をした…ということになります。故に悪口は1円にもならないどころかマイナスでしかないわけです。合理的に考えるほど損です。

人の悪口というのは、言ってる間はその相手より自分を優位にみせることができる言葉の麻薬なので、自分を見失っている人ほどよく悪口を言うわけです。

自分を棚に上げて批評することでマウントをとったふりをして自分の価値を批判に載せて偽装する行為ともいえます。

でもまぁ何も残らないので、損です。

本当に嫌いな人やモノがあるなら、それに対してできる最高の嫌がらせは「話題にしない」です。

この選択肢は自分にデメリットがなく対象には最も大ダメージとなるからです。実際に炎上系のブロガーやVTuberとかをみれば、誰も彼らに反応しなければ彼らは完全な一人相撲で柱に頭をぶつけ続けてるヤバい人でしかないわけです。逆に本当にクソな作品なら誰にも相手されずこの世から消えますし、人知れず良いものであれば、可能な限り応援したいものです。

自分の推しや応援したい作品なんかはハガキやSNS上でガンガン「良かった」という声を発信すればいい。基本的に「満足」してるひとは何も言わないけど、「良かった」を意見にすることはすごく強いことなのです。

あと男性向けコンテンツ。特に男は感想をめったなことでしない上にコンテンツにお金を使う人も少ない。読者人気がすごくても反響は乏しく売り上げも微妙…というコンテンツが数多くあります。それ故、男性向けコンテンツはしれっと持続不能になって終わってしまうことも多いわけで、男性向けコンテンツは特に気をつけて応援したいな…と思うわけです。

ちなみに自分のyoutubeチャンネルも登録者7割男性なんだぜ 大丈夫か…なんだぜ…(笑)。

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image by: Shutterstock.com

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シリーズ15万部以上の不謹慎理系書「アリエナイ理科ノ教科書」著者。別名義で「本当にコワい? 食べものの正体」「薬局で買うべき薬、買ってはいけない薬 」などを上梓。学術誌から成人誌面という極めて広い媒体で連載多数。

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【著者】 くられ 【発行周期】 週刊

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