コロナ第4波の感染拡大が続く日本とは対象的に、ニューヨークでは映画館や飲食店の席数の制限がなくなり、ブロードウェイのミュージカルも再開に向けて動き出したようです。40%以上と言われる成人のワクチン接種率が事態好転につながったと考えられています。NY在住人気ブロガーのりばてぃさんも4月27日にワクチンを接種。今回の『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』では、ワクチン接種を終えた友人数人で副反応などの情報交換をして得た知見を紹介。新型コロナウイルスに感染した友人がいまも苦しむ後遺症の具体例も提供してくれます。
ファイザーのワクチンを接種した人たちと情報交換しました
前回のメルマガで、4月27日に新型コロナワクチンを接種してきたことと、その時の感想をお伝えしました。その後、クラブハウスにて、実際に接種を受けたニューヨーカーのお友達やLA在住の方々と副反応などについて情報交換したので、ご参考までにご紹介します。
(1)注射の痛み
まず、注射自体が筋肉注射ですごく痛かった!と私の感想をお伝えしましたが、人によるようです。痛くなかった人は、腕の筋肉をぎゅっと掴まれてスッと打たれた、という話が出ていました。
一方、私のように、何もせずブスッと打たれると痛さを感じる傾向があるようです。つまり、打つ人による。かといって、痛くないように打ってくださいともリクエストできないですし、運にまかせまましょう(笑)。
(2)副反応
副反応は、だいたい皆さん似たようなものでした。1回目は何の反応もなかったけど、2回目で頭が割れるほど痛かった、発熱した人が多め。どっちも痛くなった人もいますし、逆に1回目が痛かったと言う人も。
でも割合的には、臨床試験の結果と同じように2回目の副反応が酷く、若い世代ほど痛みが強くなるようでした。データは嘘をつかないのですね。
(3)副反応の軽減の仕方
ここからは医療的な証拠はありませんのであくまでも参考事例として読んでください。副反応がほとんど無かった人の中で、興味深い対策をとっていた人がいました。数日前に鍼の治療を受けたそうです。
その女性は、たまたま接種前にかかりつけの漢方の先生のところにいっていて、接種する話をしたところ、体内の血液の流れをよくすると良いとすすめられて、鍼を数日前に受けたところ、びっくりするほど副反応が無かったそうです。
他の方は、毎日、犬の散歩をして代謝が良かったなども。逆に座ってばかりの人たちは痛みがひどかった傾向にある。へぇ~。
検証しようがないですが、もしかしたら意外と医学的な理由によるのかもしれません。というのも、ワクチン接種前の準備として接種1時間前に副反応を軽減するために水を16オンス(約500ml)飲むようにと連絡が来ていたのです。
つまり、体の水分や血液をなるべく循環させ、流れをよくするとい良いのかな?と理解してまして、鍼をしたり犬のお散歩して血液や体内水分の循環をよくするのも同じなんですよね。
とは言っても、急にやったところで、そんなに体内状況が良くなるわけではないので、あくまでも軽減するかもしれない、と捉えておくと良いのかなと思います。日本在住の方はワクチン接種はまだ先なので、体内循環をよくする意識で生活されると良いかと思います。
ワクチン自体が新しいものなので不明な部分は多いですが、情報交換した限りではっきりしたのは、友人の範囲内ではありますが、重篤な副反応が出た人はいなかったということです。
(4)実際にコロナにかかった友人はいまでも後遺症がある
ワクチンの副反応よりも実際にコロナにかかったことで残ってしまった後遺症のほうがやはり大変そうでした。ニューヨーク在住の友人で昨年にコロナに感染した人もルームに来たので、改めてお話を聞いたのですが、自宅療養で済んだけども、2度と日本の土を踏めないかもしれないというところまで悪化していたそうです。
当時はマンハッタンがパンデミックのピーク時。診療は遠隔で行って、コロナ認定され自宅療養していたそう。なんとか治ったけども、その後、数ヶ月間は体調が悪くほとんど外に出れなかったとのこと。
さらに、いまでもめまいのような症状が残っていて、実は少しお仕事に支障をきたしていると話していました。当然、ワクチンは最近接種してまして、アレルギーなど問題ない人は受ける方がいいと話していました。
なお、コロナにかかるとよく味がしない、といいますが、その友人の場合は、単に味がしなくなったのではなく、オレンジジュースが豆乳のような感じになったり、甘いものが変な味になったりと味覚がガタガタに崩れてしまったそうです。ただ味覚を無くすよりも気持ち悪かったと言ってました。
ワクチン反対派の方々は様々な考えや理念から反対されていると思いますが、実際にコロナにかかった人の話を聞くと、なるべく正確な情報を得ていただいて、受けることを検討された方がいいのになぁと思います。
いずれにしても、基礎疾患を持たれているとか、何かしら心配な方は事前に医療機関に相談されることをおすすめします。
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