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やる気は「根性」では続かない。自分を動かす「ご褒美設計術」とは?

長く結果を出し続ける人たちは、単純な根性論では動いていません。彼らは、自分の感情や脳の仕組みを理解しながら、“自分をうまく動かす方法”を知っているのです。メルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』の著者であり、経営コンサルタントで関東学園大学で教鞭も執る菊原さんは、「やる気が出ない」の正体と、自分をご機嫌に働かせるためのシンプルかつ実践的な方法について考えています。

自分をご機嫌に働かせる最強の操縦術

知らず知らずのうちに「仕事=苦痛」というイメージを持ってしまう。

これでは自分のポテンシャルは発揮できない。

集中力が続かない。

パソコンに向かってもやる気が起きない。

やらなければいけないタスクがある。

にもかかわらず、どうしても重い腰が上がらない。そんな時、脳内では一体何が起きているのだろうか?

そんな時は、目の前の仕事を無意識のうちに「避けるべき苦痛」と捉えてしまっている。

脳にとって「やりたくないことを無理やりやる」というのは、大きなストレスになる。

そう判断した脳は、これ以上ストレスを感じないように「これをしない方がいい」と強力なブレーキをかける。

これが、いわゆる「やる気が出ない」ということの正体である。

これは若い時から始まる。

そして40代、50代になれば仕事の内容は「重く、複雑」になっていく。

楽しい、お気楽な仕事は減っていく。

脳がブレーキをかけたくなるのも無理はない。

しかし、結果を出し続けるためには「このブレーキを外す」という技術が必要になる。

そのブレーキを外すために最も有効な手段。

それが、「短期的なご褒美を設定する」ということ。

これを聞いて「なんだ、そんなことか」と思うかもしれない。

しかし、人間の脳の仕組みは意外とシンプル。

「これをやれば、いいことがある」という明確な報酬を目の前にある。

そのとたんに、脳内では“ドーパミン”が分泌される。

ドーパミンは、やる気の源。

期待感やワクワク感を生み出す。

目の前の壁を乗り越えるための推進力となる物質だ。

大切なのは、そのご褒美「分かりやすく具体的」に設定することである。

私が実践しているご褒美の設定は、決して大げさなものではない。

どんなに些細なことでもいい。

例えば、こんな感じ。

・この資料がつくり終えたらケーキを食べる

・気が重いクレーム対応を解決したら、飲みに行く

・面倒な事務作業が全部終わったら、気になっていたゴルフボールをネットで買う

ポイントは「タスクと報酬をセットにする」ということ。

ようするに「これが終わったら〇〇をする」と明確にすること。

「あそこまで行けばご褒美がある」と分かっていれば、足は前に出るもの。

「ご褒美がないと動けないなんて、ダメ人間では?」

「いい歳になって、ニンジンをぶら下げるような真似するのは…」

そう思う方もいるかもしれない。

根性論、精神論で自分を追い込み「やる気がないのは気合が足りないからだ」と自分を責めてしまう人もいるかもしれない。

しかし、これは甘えではない。

自分という乗り物を、いかに機嫌よく、いかに効率的に動かすか。

そのための効果的な操縦技術なのだ。

無理やりムチを打ち続ければ、いつか限界がくる。

しかし、適度にご褒美を与える。

そうすることで長く、遠くまで走り続けることができる。

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とくに営業という仕事は「拒絶や否定にさらされる」といったことが少なくない。

毎日が「苦痛」との戦いになりやすい。

だからこそ、自分自身を「不機嫌な状態」で働かせてはいけない。

表面上で笑顔を取り繕ってもお客様にはバレてしまう。

「仕事が苦痛だ」と思っている営業スタッフから商品を買う人はいない。

営業自体をとことん楽しむ。

もしくは「よし、これが終われば楽しみが待っているぞ」と自分を盛り上げる。

明るい気持ちの人、表情で仕事をしている人には、自然と良い運気が巡ってくる。

ご褒美を設定することは、自分のコンディションを整えるだけではない。

お客様にいい印象を与え「お客様に良いオーラ、波動を届ける」ということにつながる。

いい仕事をするため、人にいい影響を与えるため「大切な行為」になるのだ。

今日から実践してほしいことがある。

それは、あらかじめ自分だけの「気持ちが上がるご褒美リスト」を作っておくということ。

・コンビニの新作スイーツ

・15分だけの昼寝

・好きな作家の本を読む

・ネットでほしい物を探しておく

・食事、旅行

小さな事務作業には小さなご褒美を。かなり大変な仕事には大きなご褒美を。

これを常にストックしておく。

毎朝、今日のタスクを決める際、それとセットで「今日のご褒美」を書き込む。

これだけで、仕事に向かう時の心の重さは劇的に軽くなる。

いい状態で仕事をすれば、間違いなく結果はついてくる。

逆に苦痛に耐えながら出した結果は、長続きしない。

リバウンドがくる。

誰でも気合だけではどうにもならない日が必ずある。

そんな時に自分を責めるのではなく、「さて、今日はどんなご褒美で自分を動かそうか」とニヤリと笑えるくらいの余裕を持ってほしい。

自分という最高のパートナーを、上手に盛り上げる。

そして楽しくリードしていく。

それができる人こそが、長期で結果を出す。

今日も最高の気分で軽やかに仕事をしていこう。

【本日のポイント】

・ご褒美リストを作っておく

・「これが終わったら〇〇」というセットにする

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image by: Shutterstock.com

菊原智明この著者の記事一覧

群馬県高崎市生まれ。工学部機械科卒業後トヨタホームに入社し、営業の世界へ。 自分に合う営業方法が見つからず7年もの間クビ寸前の苦しい営業マン時代を過ごす。 お客様へのアプローチを訪問から「営業レター」に変えることをきっかけに4年連続トップの営業マンに。 2006年に独立。営業サポート・コンサルティング株式会社を設立。 現在、上場企業への定期研修、講演、コンサルティング業務、経営者や営業マン向けのセミナーを行っている。 個人の営業マン向けとして【営業通信講座】や個人コンサルティングも実施。 2010年より関東学園大学にて学生に向け全国でも珍しい【営業の授業】を行い、社会出てからすぐに活躍できるための知識を教えている。 また(社)営業人材教育協会の理事として営業を教えられる講師の育成も取り組む。 2019年までに56冊の本を出版。ベストセラー、海外で翻訳多数。

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