先日掲載の「『ワクチンくじ』で1億円当選!米オハイオ州の接種キャンペーン事情」でもお伝えしたとおり、コロナワクチンの接種促進のためさまざまなキャンペーンを展開した米国の各自治体。その甲斐あってNY州では接種率が7割に達し、経済も完全再開となったようです。今回の『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』ではNY在住人気ブロガーのりばてぃさんが、お祝いムードに湧く現地の様子をレポートするとともに、公共交通機関で引き続きマスク着用が求められる理由を紹介しています。
【関連】「ワクチンくじ」で1億円当選!米オハイオ州の接種キャンペーン事情
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今週の気になるニュース:ついにNY州のワクチン接種率が7割達成
Today New York State reached our goal of 70% adult vaccination.
That means we can return to life as we know it.
Effective immediately, state-mandated COVID restrictions are lifted across commercial and social settings. pic.twitter.com/sMdqkSJ6h5
— Andrew Cuomo (@NYGovCuomo) June 15, 2021
NY州で最低1回はコロナワクチン接種をした18歳以上の人々が7割に達し、クオモ州知事によりコロナ関連の規制のほとんどが撤廃されました!
拍手!!パチパチパチパチッ!!
これを記念して、またコロナ禍で献身に頑張ってこられた医療従事者の方々を労うお祝いの花火も6/15に打ち上げられお祝いムードとなっています。
かつては感染の震源地と言われ全米でもっとも陽性率の高かったNY州が、いまではもっとも陽性率の低い州に。
ワクチン接種していない人たちは引き続きマスク着用が推奨されてますし(含 11歳以下の子供たち)ワクチン接種したからといって感染しないわけではないので、ワクチンした人たちも適宜マスクをしていくことにはなります。
例えば、地下鉄などの公共交通機関や学校、病院、老人ホームなどは引き続きマスク着用。この他にも小売店など店側の判断でマスク着用を求めることも許可されているので、客はそれに従う必要があります。
あとは、屋外でも大勢が集まっているなど個々人で不安だと判断した人はマスクしたりもしています。でも、全体的な傾向としてはマスクしていない人多めです。
なぜなら7割達成したというだけで多くの方々が安心しているからかと思います。
ふぅ~ようやくここまできましたし、外を走るときにマスクしなくてよくなったのも非常に身軽で嬉しい限りです。
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バイデン大統領の目標とする7/4までに最低1回はワクチン接種済みの成人が7割に達する州や市は?
バイデン大統領が提示したワクチンの接種目標がありまして、7/4までに成人人口の7割が最低1回のワクチン接種を済ませること。
すでに州や市単位では達成済みのところがいくつも報じられています。詳細は以下のとおり。
州ごとの達成率:
- 80%超えがバーモント、ハワイ
- 75%がコネチカット、メイン、ニュージャージー、マサチューセッツ
- 70%がロードアイランド、ニューハンプシャー、ペンシルバニア、ニューメキシコ、メリーランド、ワシントン、カリフォルニア
逆に低い州は、
- 44%のミシシッピ
- 50%のアラバマ、ルイジアナ、ワイオミング
ご参考:
● These Fourteen States Have Already Reached Biden’s July 4 Vaccine Goal
市ごと:
- 80%弱がシアトル、サンフランシスコサンノゼ
- 70%超がポートランド、デンバー、サンディエゴ、エルパソ
なお、8割近くまで達成している市や州は2回までの接種完了率も非常に高くなっています。
ご参考:
● These cities have reached Biden’s 70% vaccination goal — and beyond
なお、アメリカ全体では64%超です。
NY州も市もワクチン接種が進んだことで完全なる経済再開となりましたが、ワクチン接種率の高いイギリスがロックダウン最終段階の緩和を延期しているのが気になるところです。
主な理由はインド型変異種のデルタ株を警戒したからと伝えられていますが、当然この点はアメリカでも懸念されていまして、度々ニュースでも取り上げられていまして動向に注目が集まっていますが、NY州の陽性率は現時点では減少傾向。
現時点ではデルタ株などの変異種にもワクチンは有効との研究結果が出ているとおり、効いているということなのかもしれません。
経済が完全に再開となったNYでも変異種については引き続き警戒していくことになります。なので、公共交通機関などはいまだにマスク着用なわけです。
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image by: lev radin / Shutterstock.com