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次は台湾侵攻で世界大戦か。日本がナチス化した中国の巻き添えを食う日

北京で6月28日に行われた、中国共産党創立100周年祝賀式典。習近平国家主席が言葉を発するたびに2万人もの聴衆が大歓声で呼応するという、ある意味異様とも言える光景が繰り広げられたわけですが、識者はこれをどう見たのでしょうか。今回のメルマガ『国際戦略コラム有料版』では著者で日本国際戦略問題研究所長の津田慶治さんが、この式典の演出を「ヒトラーの演説を想起させるもの」とし、事実、昨今の中国の行動がナチス・ドイツのそれと酷似しているため、欧米を中心とした国々が警戒を強めていると指摘。さらに、習国家主席をヒトラーになぞらえるとすれば、中国が次に起こすのはナチスにおけるポーランド侵攻、すなわち台湾侵攻であり、その衝突が世界戦争に発展すると警告しています。

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ヒトラーの演説を想起させる習近平の演説。世界は暗黙の時代に

中国共産党100周年での習近平国家主席の演説は、ヒトラーの演説を想起させるものでした。そして、演出もヒトラー演説会の盛り上がりと同じです。いやな時代になったようである。これを検討する。

さて、東京、神奈川、千葉、埼玉などの首都圏が感染拡大で、まん延防止等重点措置宣言の延長で、東京には緊急事態宣言を出す可能性もある。

そして、ワクチン接種は、現状では1日100万回以上の接種であるが、ワクチン在庫の関係から、1日120万回が限度だと。

それなら、優先順位を決めることが重要なはず。そのためには、ワクチン接種の目的を明確化することが必要である。ワクチンを接種したからと言って、コロナに感染しないわけではなく、重症化を食い止めるのだと説明している。

ということは、重症化する人に優先的に接種した方が良い。このため、65歳以上の高齢者を優先した。ここまでは正解であるが、次の優先順位は対人サービスの人たちであり、これを職域接種をして、行う方向であったが、この部分での考え方が行き渡らずに、それ以外の職種の人たちも殺到した。

ワクチン接種の意義からも、50歳から64歳の重症率が高い人を優先するべきである。優先順位付けの混乱が起きている。それを正すことが、今必要なことである。

五輪開催は止めることができない。このため、観客数を無観客にする方向が必要になっている。重症化率の低下には2つの方法があり、1つが、50歳以上のワクチン接種を加速すること、もう1つが、五輪を無観客にすることである。

無観客にすることは、ワクチン接種が50歳代以上に行き渡っていないからで、もし、50歳以上に行き渡っていたら、無観客にする必要もなかったはずだ。

もう1つ、対人サービス分野以外でのコロナで重症化しない30歳台以下へのワクチン接種は、重症化リスクの少ない人に、ワクチン接種後の副反応で死亡する確率があり、メリットよりデメリットの方が多い。

ワクチン接種のメリットとデメリットを比較した優先順位を政府や専門家が提示した方が良い。

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中国共産党100周年公演=暗黒時代の幕開け

6月28日夜、北京にある国家体育場(鳥の巣スタジアム)で「慶祝中国共産党成立100周年文芸演出」(中国共産党100周年を祝賀する文芸公演)が開催された。

この演説会場には、中国を市場経済化して経済発展させた、江沢民と朱鎔基および胡錦涛と温家宝の姿がないのである。会場に、現在および過去の国家指導層の名前が列挙されていたが、そこにも江沢民&朱鎔基の名前も胡錦涛&温家宝の名前もない。

そして、習近平国家主席は、毛沢東と同じ人民服を着て登場した。これが意味する所は、中国が毛沢東時代に戻り、北朝鮮と同じような体制になったことを意味している。

ヒトラーと同じような全体主義の独裁政権の誕生を意味しているし、会場には真っ赤な服を着た2万人から成る観衆が立ち上がって赤旗を振っていた。この演出もヒトラー演説会場の雰囲気と同じである。圧倒的な迫力がある。

それにより、最近の中国は資本主義的な色合いを無くして、国家統制の色合いを強めている。資本の自由を殺して、共産党の統制が可能な会社にすることを求めている。

しかし、経済発展で豊かになり、若い人たちは自由を求めて、工場労働をしなくなり、違う若者は平穏な生活を求めて、共産党員になる道を選んでいる。平和と自由を望んでいるが、共産党に思い入れがない。

このため、中国共産党は、統制が効きにくい自由性が大きいIT企業の拡大を望まず、国家企業群でIT企業の需要を置き換え始めている。資本の論理でもあるグローバルな展開をしようとしたアリババなどのIT企業を統制し始めた。

若者の自由・平和を求める姿勢も危惧して、共産党は自己の存在意義を求めて領土拡張を指向して、台湾統一を国家の悲願としているし、インド国境に数万の軍隊を送り、インドの土地を虎視眈々と狙っている。

このような中国の行動は、ヒトラーの行動とよく似ているので、欧米を中心として、中国の行動を警戒している。

しかし、習近平は国民の心を把握するために、中国が偉大であることを宣伝するしかないし、行動にも出るしかない。国民の国家への忠誠を獲得する必要がある。

そして、すでにヒトラーのラインラント侵攻は実現している。それが香港の自由奪取であり、それに世界は抗議したが、有効な手段を持っていないことで、中国に香港併合を許してしまった。

次は、ヒトラーが行ったホーランド侵攻であり、これが中国の台湾進攻である。この時、世界戦争に発展する。日本はヒットラー時代のフランスのような位置にいる。

日本にとって、非常に恐ろしい状況になっている。そして、今の状況では、中国の拡大を止めることはできない。

このことを考慮して、決戦兵器開発を促進することである。それしか、日本が中国を止める方法がない。

このためには、核戦争を止める方法を考えることだ。手段はある。それを早く実現して、中国に戦争意欲を止めさせることだ。

マジノ線の要塞つくりだけは止めて、最新の技術で勝負することである。今、太平洋戦争時のゼロ戦が必要なのである。国家の全エネルギーをつぎ込んで開発するしかない。その技術を日本は持っている。

さあ、どうなりますか?

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image by: humphery / Shutterstock.com

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