【武田双雲×茂木健一郎】人は「幸せ」だからこそチャレンジできる。今まで“真逆の選択”をしてきた日本

 

新年度の目標を漢字一文字で表すと?

内田:そろそろ今日のメインイベントに行きますね。新年度の目標を「漢字一文字」で表していただきたいと思います。

茂木:双雲師匠、どうぞお先に。

内田:先にいきましょうか。双雲さん、もう書いてくれてるんですか?もしかして。

武田:今日書くんだっけ?分かった。今、書道道具用意するのあれだから、これで僕が書きます。

茂木:スマホで書く?まさかの展開。

武田:あるんです。筆アプリが。

茂木:まさか書道家がアプリで書くという(笑)。どうぞ書いてください。

(武田双雲さん、スマホの筆アプリで「楽」という一文字を書く)

内田:やっぱり上手い。

武田:一応、書道やったことあるんです。書道やっててよかった(笑)。

茂木:すごいな。先生、これどういうことでしょうか?

武田:僕は、もうずっとこんな感じで人生を送ってきているので、楽しいんです。どの瞬間でも、たっぷり楽しいっていう時って心がすごく「楽」なんです。茂木さんで言うところの「クオリアを味わい尽くす」感じ。時間をずっと丁寧に感じて、楽しいと思っている時が人生楽しい。僕、人生に「苦」が本当にないんです。起きてから寝るまでずっと変わらなくて、楽しい。家族といる時も、一人で居る時も、仕事でも変わらないんです。作品を作る時も。もちろん、走ったり、運動したら疲れることはありますけど。僕の「人生のテーマ」は、どれだけ瞬間、瞬間を丁寧に楽しめるかというゲームなんです。

内田:楽しめるか。丁寧に楽しむっていいですね。では、茂木さんいきましょうか。

茂木:これは、作戦立てて、こういうときに絶対に誰も書かないだろうと思うような字にしました。発表します。「茨」、いばら。

(付箋に書いた「茨」という一文字を見せる茂木さん)

茂木:俺は、今年度は「茨の道をゆく」という。でもほら、脳ってやっぱり苦労した方が伸びるし、あと茨があるとそこ避けるけど、実はそこへ行くと一番近道だったりもするじゃない。

武田:しかも、茨って字すごいね。草冠に次なんですね。

茂木:そうよ。俺もさっきネットで調べて、もうちょっと難しい字かなと思ったら簡単だった。次に行くネクストセットってことです。今年の漢字は「茨」だ。今年は「茨」でいきます。絶対に予想できないと思って。俺は茨の道をいく。

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脳科学的には「ぼーっとする時間」がすごく重要

武田:茂木さんって一応、脳の研究者じゃないですか(笑)。僕らのような素人にも分かる、最近の脳の発見、脳科学の最近の面白い事件とか、面白い発見を教えてください。

茂木:ここ10年の1番はこれでしょ、「Default Mode Network(デフォルト‐モード‐ネットワーク)」。脳がアイドリングしてる時にだけ活動する神経細胞のネットワークで、要するに記憶の整理とかをしている。だから、「ぼーっとする時間がすごく重要」だという。デジタルデトックス。だから、俺の場合で言うとランニングしてる時です。先日も「東京マラソン」一応、完走。走っている時に、この「Default Mode Network」という、アイドリングしてる時だけ活動する神経細胞もある。だから、「Default Mode Network」を活性化させるために、俺は走っている。

武田:「考えない時間をいかに大切にするか」ってことかな?

茂木:そうです。だから、これって便利だよね。この脳のいろいろなところに、この「Default Mode Network」があるんです。それが普段は使えないんだけど、アイドリングすると「メンテナンスモード」になるって感じ。

武田:考えすぎている人って、実はすごく効率が悪いんだな。

茂木:そうです。ボーっとするのが大事です。真面目な人ほど「Default Mode Network」が必要です。一番いいのはお散歩したり、ランニングしたり、泳いだり。テレビをつけているのはダメです。

内田:ちなみに、茂木先生も双雲さんみたいにずっと脳の勉強って「好き」だからやっているんですか?

茂木:「クオリア」っていう大きな問題に気付いちゃっただけなんです。だから、それ以外のことはどうでもいいことだと思ってます、正直。

武田:要するに、定義できないっていうことに対して、茂木さんは今ずっとチャレンジし続けているってことですね。

茂木:人類の精神の名誉のためにやっているので、だから学会でのナントカとか、そういうことに全く興味がないし、ノーベル賞にも興味ないし。もらえるんだったらもらうけど(笑)。

内田:私たちもこういう時代を生きていくんだったら、たとえ狭くてもいいから、オンリーワンになれるものを目指すべきなんでしょうか? だって、お二人ともすごく楽しそうなんですもの。双雲さんもそうでしょう?

茂木:双雲は絶対に楽しいよな。

内田:茂木先生も楽しそうですよ、充分。

茂木:僕は楽しいというか。

武田:茂木さんはストイック。俺から見ると、どちらかっていうと茨の道をあえていくストイックタイプだと思う(笑)。

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感謝オタク。楽オタク。丁寧道創始者。書道家、現代アーティスト。著書約60冊。「ポジティブの教科書」「はじめてのお習字シリーズ」各30万部突破。累計100万部。熊本生まれ。筆づかい、歌歌い。NHK大河ドラマ「天地人」の題字など多くのロゴを手がける。世界中で個展を開き大盛況。

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