いくら才能や能力があったとしても、結局は大事なことは人間関係。会社などの組織に長く所属していればそう感じてしまうもの。「有力者と仲良くなりたい」という気持ちは多くの人が持っていると思いますが、それを実現するにはどうしたらいいのでしょうか。今回は、メルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』の著者で営業コンサルタントの菊原智明さんが、その方法を紹介しています。
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有力者を確実に味方につける”裏褒め戦略”
力のある人と良好な関係を構築したい。そんな時は面と向かって「あなたと仲良くなりたいです」とストレートに伝える、といった方法もある。
しかし、これはなかなか難しい日本人でストレートに気持ちを伝えらえる人は少ない。誰にもできる方法ではないし、相手によっては「なんか裏があるのでは…」と勘ぐる人もいる。
ストレートに気持ちを伝えるというのは“短期的な戦略”のひとつ。成功率は低い。
仮に上手く行ったとしても一過性のもので終わることも多い。人間関係の構築は焦りが禁物だ。
営業活動も人間関係も“長期的戦略”の方が長く結果を出せると考える。
社内の人とは長く付き合うケースが多い。時間はたっぷりある。であれば長期戦略の方が利口な戦略である。
とくに有力者やキーマンであれば、なおさらじっくりと時間をかけて関係を深めた方がいい。
ここで私がおススメしたいのは“裏褒め戦略”というもの。
やり方は簡単。まずは「この人と仲よくなりたい」というターゲットを決める。
仮にその人をAさんとする。Aさんがいない場所で「いやぁ~Aさんはこういうところが凄いですよ。尊敬しています」と具体例を挙げて褒める。
これも1回で長く褒めるというものではない。いきなり長々と語りだせば、これに関しても「なにか裏があるのかな?」とまわりの人に怪しまれてしまう。
そうではなく、“短く褒める”といったことを続けた方がいい。ここでもザイアンスの法則(親密度は接触頻度に比例する)が活用できる。
これをしばらく続ける。社内であればそう遠くないうちに本人伝わる。それもかなりいい形で相手に伝わるのだ。
それを聞いたAさんはどう思うだろうか?悪い気はしない。直接聞いたより嬉しいものだ。
私はこの方法でいろいろな方と関係を構築してきた。
・味方にしたい上司
・頭の固い設計スタッフ
・気難しい現場監督
・パートナー会社の方たち
などなど。
力のある人が味方になればこれほど心強いことはない。その逆に敵に回ればとうなるだろうか?かなりの実力があったとしても、結果を出すことはできない。
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裏褒戦略はすぐに実行して頂きたい。まずはここで、ターゲットを一人決めて欲しい。必ず思い浮かぶはずだ。
その人のいいところをリストアップする。力のある人ならすぐにいくつか思い浮かぶだろう。これについては実際に紙に書きだすといい。
仮に「力はあるが嫌な人」というケースだとしても、物は言いよう。どんな欠点でも裏を返せば誉め言葉に変化する。
・頑固→自分の考えがしっかりしている
・嫌味を言う→頭の回転が速い
・気分屋→人に媚びない
などなど。
多少、強引なところがあってもいい。とにかく褒め言葉をリストアップする。そしてその人がいない場所で話をすればいい。やってもらえれば驚くほどの結果が出る。
ここまで紹介したのは“裏褒め戦略”というもの。かなりの威力があるのは間違いない。ということは、この逆も威力があるということになる。
つまり裏で悪口を言えば、まわりまわって最悪の形で本人に伝わるということ。
私には苦い経験がある。仲の良かった現場監督に対して「いい人だけど結婚できない」といったような陰口を言ったことがある。
もちろん愛嬌で。何度も現場を持てもらっていたし、よく飲みにも行っていた。
仲が良かったのだが、ちょっと影口が悪い形で伝わった。その後、二人の間に距離ができた。関係が悪化してしまったのだ。
私に全く悪気はなかった。にもかかわらず第三者を通じで伝わると良くない傾向に。それからは冗談でも陰口は言わないようにした。
私の知人のTさんのこと。Tさんはハウスメーカーのトップ営業スタッフ。裏日本のローカルなエリアで活躍している。
ある時、お客様から野菜をもらい「毎回キュウリをもらう。キュウリは食べ飽きた」とSNSでつぶやいた。
それをお客様が偶然見てしまった。Tさんはまさかお客様が見ているとは思ってもいなかった。それからというもの、お客様との関係が悪化した。ほんとSNSというのは怖い。
Tさんとしてはそのお客様に対して全く悪気はなかった。むしろお客様から物をもらえることに関して「こんなにいい関係なんですよ」と嬉しいと思って投稿した。
それが裏目に出てしまったのだ。お客様やクライアントの“ディスり、陰口”は冗談でも言ってはならない。
会社組織において“力のある人との良好な関係”は欠かすことができない。そのために裏褒め戦略を活用していただきたい。必ずやあなたの結果の後押しをしてくれることになる。
【今日の課題】
・関係を構築したい人を決める
・その人のいいところをリストアップする
・その人がいない場所でいい話をする
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