探偵の仕事と聞くと、浮気調査や素行調査を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし近年は、企業活動を支える調査や情報収集のニーズも広がり、探偵に求められる役割は多様化しています。今回のメルマガ『探偵の視点』では、著者で現役探偵の後藤啓佑さんが、探偵ならではの情報収集力を生かした市場調査の実例を通じて、その可能性と価値について紹介します。
探偵の市場調査
探偵業界の中で、僕ほど様々な種類の調査を行っている会社は、そう多くないのではないかと思います。
浮気調査はもちろんですが、企業案件だけを見ても、社内トラブルの調査、不動産に関する調査、M&Aに関する調査、人材調査など、本当に幅広いご依頼があります。
さらに、ここでは詳しく書けないような調査も含めると、その内容は実に様々です。
そんな幅広い調査を提案している弊社ですが、先日また一つ、面白いご相談をいただきました。
それが「市場調査」です。
具体的には、「マレーシアで産業廃棄物処理に関連する事業を始めたい。そのための市場調査はできますか?」というご相談でした。
これは、いわゆる一般的な探偵の仕事とは少し違います。
ですが、ご依頼いただいた方は、僕が様々な種類の調査を行い、調査手法そのものを提案できる人間だと知ってくださっているからこそ、お声がけいただいたのだと思います。
もちろん、ただ現地へ行って人物や建物、街並みを調査するだけではありません。
クライアントが本当に知りたいのは、「その場所でビジネスが成立するのか」という一点です。
その問いに対して、僕のスキルを使ってどのような情報を集め、どのようなレポートを作れるのか。それを提案していく仕事になります。
今回のマレーシア案件はまだ提案段階ですが、実は国内では、このような市場調査を何度か行った経験があります。
その際にご提供したのは、もちろんインターネットで検索すれば分かるような情報ではありません。
実際に現地へ足を運び、聞き込みを行い、さらに僕自身や人脈を通じて得られるデータを集め、それらを分析したうえで報告書にまとめました。
この記事の著者・後藤啓佑さんのメルマガ
その報告書で、一番喜んでいただけたのが「リスク分析」です。
例えば、その地域で同じような事業を行った場合、どのようなリスクが考えられるのか。そして、そのリスクがどれくらいの確率で起こり得るのか。
もちろん100%正確に未来を予測できるわけではありません。
しかし、現地でビジネスを始める経営者にとっては、十分に意思決定の材料となるレポートになったのではないかと思っています。
経営というのは、「成功するかどうか」を考えることも大切ですが、それ以上に「どんなリスクがあるのか」を把握しておくことが重要です。
リスクを知らずに挑戦するのと、リスクを理解した上で挑戦するのとでは、意思決定の質は大きく変わります。
今回の案件は海外ですから、調査費用も国内より高くなりますし、日本では考えられないようなリスクも数多く存在するでしょう。
だからこそ、僕自身や現地のネットワークを活用しながら、どこまで有益な情報を集められるかが勝負になります。
まだ受注前の提案段階ではありますが、こういった新しい分野の調査には、個人的にも非常に興味があります!
探偵という肩書きは変わりませんが、僕が目指しているのは『困りごとを調査によって解決する専門家』です。
この「市場調査」は、その可能性を広げいけるひとつになりそうです!
普通に海外で「行動調査」をすると、治安の問題から「身体的に危険」というリスクがありますが、このような市場調査であれば、そこまで身体的リスクはないと思いますので、いよいよ本格的な海外進出も見えてきたかも?
この記事の著者・後藤啓佑さんのメルマガ
image by: Shutterstock.com