【長尾和宏×蛭子能収】認知症になったエビスさんが町医者・長尾先生と考える、自分らしく生きるということ

 

長尾先生も納得。蛭子さんの「争い回避術」

長尾:蛭子さんのお話を聞いていると、生き方の中に不条理って言葉があったり、一方で笑いがあったり、チャップリンに近いものを感じますよね。

蛭子:チャップリンみたいにいい人ではない。

長尾:チャップリンがいい人かどうかなんかわからない(笑)。

M:蛭子さんは十分いい人だと思いますけどね。芸能界含めていろんな人を見てきましたが、僕のなかでは蛭子さんはやりやすいタレントだと思います。文句も何にも言わない。

蛭子:とにかく喧嘩するのがすごく嫌です。人と争うと怪我したりするし。

M:蛭子さんに絡む人はいないと思いますけどね。

長尾:じゃあ、誰かが喧嘩をふっかけて来たら逃げますか?

蛭子:できるだけ逃げます。逃げ切れない時は、しょうがないから戦います。だけど、俺と同じくらいの強さの相手としか戦いません。

M:でも基本的に、蛭子さんは「自分が悪くなくても謝ればなんとかなる」って言ってましたよね(笑)。

蛭子:俺はすぐに謝ります。ごめんって言って、とにかく謝っておけば意外と人は攻めて来ないです。

長尾:僕もどっちかというと、謝る方です。

蛭子:その方が得だと思います。叩かれたら痛いし、すごい損だなと思うし。

長尾:でも、人が争っているのを見るのは好きなんですよね(笑)。

M:ちょっとやっぱり変わってますよね。

長尾:変わってるけど、職業柄、そういった不条理なところを観察して漫画のネタにしているってことなんですよね。

M:あと、何の理由でこんなに怒ってるのかっていうところに興味があるみたいですね。

蛭子さんの目に映る長尾先生はピカソ風!?

長尾:蛭子さんは若い頃、映画監督を目指していたんですよね。

蛭子:一番なりたかった職業でした。でも無理だなって思って。

M:でも、蛭子さんは映画を二作撮ってますよ。『諫山節考』っていう20分くらいの短編映画と『歌謡曲だよ、人生は』っていう歌謡曲をもとにした短編オムニバスの映画を監督しています。蛭子さんは当時好きだった荒木一郎さんの「愛しのマックス」っていう歌をもとに脚本を書いて、主役は武田真治さんでした。

蛭子:よく覚えているな。

M:すごく面白い映画ですよ。バイオレンスで、蛭子さんの漫画の世界が忠実に再現されてて、すごい笑いが起きてました。

蛭子:俺、その映画観てないよね?

M:いやいや絶対観てますよ。監督なのに自分の映画観てなかったらやばいじゃないですか(笑)。

長尾:やっぱり幼い頃から漫画や絵を描くのが好きだったんですか?

蛭子:絵を描くのがすごく好きで、美術部にも入ったりしていました。

長尾:人間、動物、自然など、どんなものを絵に描いていたんですか?

蛭子:人間の絵です。顔を描くのが一番好きでした。

長尾:僕の顔も描けますか?

蛭子:描けます。描けますよ、そりゃ。でも、きちんと描けない。

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(蛭子さん、長尾先生の似顔絵を描き始める)

長尾:ピカソの絵みたいですね。

蛭子:ピカソ?

M:すごい前衛的な絵ですね。

長尾:蛭子さんには僕がこういう風に見えているんだ。やっぱり細部から描いていくんだね。全体の輪郭を描いて中を描いていくのかと思っていたら、一個一個パーツの細かいところをそのまま再現してつなげていくんですね。もしかしたらピカソもこんな風に書いていたのかな。

M:絵のタッチが昔より細かくなっていますね。

蛭子:そうだっけ?

(似顔絵が完成)

M:すごい絵ですね。

長尾:すごい絵ですよ、本当に。ピカソもこんな感じだったんだろうね。

蛭子:恥ずかしいです。

長尾:やっぱり、同じものを見てても、全然違う見え方してるんですよね。だから漫画が描けるというか。

蛭子:全然すごいことないです。恥ずかしいから。

M:蛭子さんは意外と褒められるのが苦手なんです(笑)。

長尾:そうなんですか? 感動しています、本当に。


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町医者、「長尾クリニック」名誉院長。1958年香川県生まれ。高校時代に実の父親が自死をしたことをきっかけに医者を目指すことを決意し、苦学して東京医科大学に入学。学生時代に無医地区活動に邁進したことから、地域医療に目覚める。1984年、大阪大学第二内科入局。1995年、尼崎に「長尾クリニック」を開業。町医者という名前に誇りを持ち、外来と在宅医療に邁進。『平穏死10の条件』『痛くない死に方』等ベストセラー多数。

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