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米WSJも警鐘「ワクチン打つほど逆効果」が世界に拡散。科学誌『Nature』と子供に推進の「こびナビ」日本はどっちを信じる?

現在コロナ第8波の只中にあり、死者数も急増している日本。マスク着用を徹底しワクチン接種率も高い我が国が、なぜこのような状況に置かれなければならないのでしょうか。今回のメルマガ『小林よしのりライジング』では、漫画家・小林よしのりさん主宰の「ゴー宣道場」参加者としても知られる作家の泉美木蘭さんが、ウォール・ストリート・ジャーナルに掲載された記事を引きつつその理由を解説。さらにワクチンを繰り返し打つことにより、人体内で起こる変化について考察しています。世界的科学誌『Nature』の論文と、子供や若者にもワクチンを推進する「こびナビ」、あなたはどっちを信じますか?

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世界の笑い者ニッポン。マスク外さずワクチン漬けでもコロナ死者激増の赤っ恥

フランスの右派政治家フロリアン・フィリポ氏が、こんなことをつぶやいている。


フロリアン・フィリポ

 

11月末の時点で、1日70万人にワクチンを接種していた、超マスク、そして今や超ワクチン漬けの日本が、コロナ死者数の記録更新!コビディストは何もかもについて嘘をついていた!彼らの手は血まみれだ!

(※コビディスト:コロナ恐怖を煽り、ワクチン接種を強要する人々に対する蔑称)

ああ、恥ずかしい……。

武漢で新型コロナが発生した当初は、世界は、被害の広がらない日本に対して、「ジャパニーズ・ミラクル」と賞賛していたものだが、いよいよ「超マスク・超ワクチン漬けなのに被害記録更新しちゃってるアホの例」として、晒されるまでになってしまった。

日本は、平均寿命世界一の超高齢化国家であり、コロナで寿命を迎えることがブームになるのは仕方がない。死後PCR検査まで行って、コロナ死を見逃さない仕組みも、いまだに崩していない。だが、そこに加えて、超マスク脳・超ワクチン漬けでどんどん免疫系を弱らせてしまっているのだから、もう目も当てられない。

さて、久しぶりに厚生労働省のデータから、コロナ死者の年齢を確認してみよう。

データからわかる-新型コロナウイルス感染症情報-

やはり、圧倒的に「老人の最期の命のともしびを消す病気」である。

今月15日に読売新聞が報道したところによると、「第8波」のコロナ死者は、9割超が70歳以上で、感染をきっかけに、持病の悪化や体力の低下で死亡する高齢者が目立つらしい。普通やん。

第8波のコロナ死者、9割超が70歳以上…高齢者施設の感染対策「特に重要」

入所者は、もともと体が弱っており、体調の変化にも気づきにくいという。やっぱり普通やん。

昨年11月以降に高齢者施設で起きたクラスターは約6,000件で、クラスター全体の6割超にのぼるという。そらそうやろな。

厚労省の最新データを確認すると、クラスターの発生状況は、著しく高齢者福祉施設に偏っていた。学校、飲食店、運動施設などではほとんど発生していない。

外界から隔絶された高齢者福祉施設のなかでの感染なら、「大切な人のために」「おじいちゃん、おばあちゃんのために」という名目で、子どもや若者にワクチンを打たせる意味などないではないか。

私の祖母は、地元の施設で生活しているが、先週、祖母の暮らす棟の上階でコロナ感染者が3名確認され、3名は施設内で療養、施設は即日外界遮断となった。

通常時は、週2回ほど母が施設へ出向いて、建物の入り口で、介護士の方から祖母の洗濯物を受け取り、新しい衣類や差し入れのおやつなどを渡していたのだが、現在はそれも中止されていて、もちろん面会も禁止である。

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日本が「高齢者施設で多数の感染者と死者を出した」とスウェーデンをぶっ叩いた過去

そもそも、面会できる時期であっても、密閉されたアクリル製の壁ごしに話すだけで、面会者は建物の中に入れてもらえないし、他都道府県から帰省したばかりの人は、面会そのものができないというルールもある。鉄壁のガードである。

ましてや、正月に帰省した孫や子どもたちが、高齢者施設を訪れて、入居しているおじいちゃんやおばあちゃんとベタベタ接触するなんてことは、まず起こらない。

やはり、幼児、子ども、若者には、たとえ体に害のないワクチンであっても、「大切な人のために」打たせる意味などない。

だいたい、「高齢者施設で多数の感染者と死者を出した」という理由で、スウェーデンをぶっ叩いたあの頃は、一体なんだったのか。

第170回「“スウェーデン失敗”というねつ造報道」は、今から2年半前に書いた原稿だが、当時、世界中がロックダウンに踏み切るというキチ●イ沙汰のなか、スウェーデンでコロナ対策の陣頭指揮をとったアンデシュ・テグネル博士だけが、ロックダウンの有害性を指摘して、断固として世界に同調しなかった。

だが、高齢者施設での死者が多発し、コロナ以前から国内で問題となっていた介護施設の質の低下や、感染症に対する脆弱さがクローズアップされることになった。

テグネル博士は、「戦略そのものは良いが、過去を振り返れば、もっと改善できる部分がある」「将来的には、死者数を止める方法があったかどうかを考えなければならない」と語ったが、マスコミは、これらの言葉の一部分だけを取り上げて、「テグネルが失敗を認めた」「スウェーデンはコロナ対策に失敗した」と大バッシングしたのだ。

スウェーデン 死者4500人超に 責任者 対策不十分と認める

いま、ロックダウンも自粛も移動制限もしていない日本では、「これを打ちさえすれば大丈夫」と喧伝されたワクチンを繰り返し打ちまくった末に、高齢者施設ばかりでクラスターが多発し、多数の死者が出ている。あの時、スウェーデンを叩きまくったマスコミは、日本の現状について、一体どう考えるのだろうか?

何もかもが、日本にとって最悪な方向へ大逆転、である。

米WSJ紙が掲載した『Nature』論文「ワクチンは新たなコロナ変異を加速させているのか?」の衝撃

最後に、アメリカの一流紙『ウォール・ストリート・ジャーナル』に掲載された記事を要約して紹介したい。タイトルは──

「ワクチンは新たなコロナ変異を加速させているのか?」

Are Vaccines Fueling New Covid Variants?

現在、米国北東部では、「XBB型」と呼ばれる、オミクロンの変異種が急速に広がっているが、研究によれば、ワクチン接種を繰り返すと、「XBB型」に感染しやすくなる上に、ウイルスの急速な進化に拍車をかけている可能性を示唆する証拠が増えつつあるという。

12月19日付の『Nature』誌によれば、「(オミクロンのように)増殖に有利な複数の変異型が、同時に急速に出現することは前例がない」らしく、ウイルスは、より簡単に感染し、すでに体内に作られた抗体からは逃れられるような変異を起こしたと考えられるという。

さらに、この研究では、「免疫刷り込み」が、ウイルスの進化に寄与している可能性が指摘されている。

当初、人々に投与されたワクチンは、武漢で発生したオリジナルの株を免疫系に記憶させ、退治するよう訓練するのに適したものとして作られていた。しかし、そのオリジナルからは、著しく異なる新種が登場すると、免疫系の反応は鈍くなってしまう。

また、「武漢型」と「BA.5型」の2つを標的とする「2価ワクチン」は、この2つの型に共通する抗体を産生させるものとして設計されているが、これを回避してしまう突然変異が発生しているという。

ワクチンの追加接種をしまくり、ブレイクスルー感染しまくりの環境のなかで、より存続率の高い型として適合するべく進化して発生したのが、流行中の「XBB型」というわけである。

つまり、大勢がワクチンを打てば打つほど、ウイルスもそれを回避するような進化を重ねてしまい、イタチごっこが止まらないということだ。

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推進派も無視できなくなった世界的科学誌「ワクチン逆効果」の論文発表

『Nature』誌の研究では、「現在、形成されている集団免疫と、BA.5型用のワクチン・ブースターは、オミクロン変異体の感染を効率的に防ぐことはできないかもしれない」と示唆されている。

つまり、3回目、4回目とワクチンを追加接種しても、感染を防ぐことはできないばかりか、さらに感染しやすくなる変異種を生み出す原因にしかならないということだ。

また、今月『Cell』誌に掲載された研究では、4回の接種を受けた人の抗体レベルは、XBB型に対する抗体をわずかに増加させただけであり、専門家たちは、「追加接種をすればXBB型に対する防御力が向上する」と主張しているものの、それは「偽情報」でしかないという。

オハイオ州の病院で、医療従事者に対する追跡調査を行った研究では、ワクチンの接種回数が多い人ほど病気になるリスクが高く、ワクチンを3回以上接種した人は、未接種の人の3.4倍、2回接種した人は2.6倍、コロナへの感染率が高くなったという。

論文の著者は、「ワクチンの先行接種回数が多いほど、コロナの感染リスクが高まるという関連性を見出した研究は今回だけではない」とも指摘。

「ワクチン接種による防御について、我々はまだ多くのことを学んでいる最中であり、ワクチンの有効性に加えて、複数回のワクチン投与が、一般的に想定されている有益な効果をもたらしていない可能性を検証することが重要である」と書いている。

これらを踏まえて世界を眺めると、XBB型が、世界で最もワクチン接種率と追加接種率の高いシンガポールで急増したのは偶然ではない可能性が見えるという。

CDC(米国疾病対策予防センター)の推計によると、過去数週間、米国内で最もワクチン接種と追加接種が進んでいる北東部のニューヨーク州、ニュージャージー州、コネチカット州、マサチューセッツ州では、XBB株が優勢。だが、他の地域では流行が遅く、中西部で6%、南部で20%程度にとどまっているという。

記事は、「バイデン政権は、新しい治療法よりも、ワクチン接種に偏重したため、アメリカ人は、新しい亜種に対してますます脆弱な状態に置かれている。なぜ専門家はそのことを心配しないのだろうか?」と締められている。

ワクチンを打てば打つほど、自然免疫を弱らせてしまう上に、ワクチンによって産生された抗体を回避するようなウイルスの進化を加速させてしまう。

そして、なんの効果もないどころか、すっかり感染しやすい弱い体に変えてしまう薬剤だけが、体内に残されるのだ。

この記事は、『Nature』『Cell』『New England Journal of Medicine』などの著名な科学誌に掲載された論文をもとに書かれている。

アホの一つ覚えのように「それ、エビデンスはありますか?」「一流の科学誌に取り上げられた論文ですかね?」などなど居丈高に反論を封じて来た専門家たちも、いよいよ追いつめられる時がやってきたようだ。

(『小林よしのりライジング』2023年1月17日号より一部抜粋・文中敬称略)

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image by: Lokyo Multimedia JP / Shutterstock.com

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