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広末涼子は朝ドラ再登場も鳥羽周作氏を「きょうの料理」から降板させた、“天下のNHK”への不快感

『文春オンライン』でW不倫疑惑を報じられ、その後、お相手とともに不倫を認めた女優の広末涼子。夫のキャンドル・ジュン氏が独自の会見で「育児放棄はなかった」と擁護するも、CMが次々と削除され、巨額の違約金が報じられるなど、今後の芸能活動に暗雲が垂れ込めているようです。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんは、そんな広末を朝ドラ『らんまん』に再出演させると発表しながら、W不倫相手の鳥羽周作氏を「きょうの料理」から降板させたNHKの判断に疑問を呈しています。

広末涼子『らんまん』再登場で思い出す、NHK朝ドラ前代未聞の出来事

広末涼子の儚げな姿の再登場を『NHK』は決断したようです。

最初、芸能マスコミに流れたのは“『らんまん』再出演”のニュースでした。

オンエア初週で病死してしまった主人公の母を惜しむ声が多く聞かれ、よっぽど視聴者に受け入れられたのだろうと思っていました。

ところが…所属事務所が無期限の謹慎処分を言い渡すスキャンダルが発覚、もう収録済みだったという“再登場”シーンのお蔵入り…もしくは撮り直しが囁かれていました。

それでも『NHK』は“今後の展開に重要なシーンであり撮り直しが不可能”を理由に、カット無しでのオンエアを決めたのです。

視聴者の感情をさらに複雑にさせているのが、『きょうの料理』から鳥羽周作氏の降板が伝えられたことでした。

報道された頃には既に同番組HPの講師リストから鳥羽氏の名前は削除されていたそうです。

『NHK』は不倫というスキャンダルを起こした芸能人、文化人は、ドラマ出演はOKだが実用番組はNGだという判断を下した…ということになります。

私個人から言わせれば、朝ドラも料理番組も、主婦や高齢者が圧倒的に多い視聴者層で、不快感は同じようにも感じてしまうのですが…。

意外だった『カーネーション』尾野真千子の降板理由

広末の朝ドラに関するニュースに、私が思い出したのは今から12年前の『カーネーション』でした。

尾野真千子の出生作です。

同朝ドラで2000人弱のオーディションを勝ち抜いてきた尾野の演技は高く評価されていました。

視聴率は25%を超える日もあり、ファッション・デザイナーのコシノ3姉妹を育て上げた母親の物語は比較的評判のいい朝ドラに仕上がっていたものです。

ところがドラマの後半、突如主演が夏木マリに代わっていたことには本当に驚きました。

当然取材に動いた私の耳に入って来たのは、局に寄せられた視聴者からの声でした。

「芝居が上手なのはいいけれど、爽やかな朝から品の無い罵声や舌打ちは聞きたくない」

こんな声が苦情として寄せられていたのです。

3姉妹を演じた女優たちと同じ年代の尾野が、いくら頑張って老け役を作っても母親には見えないという理由もありましたが、関西出身の尾野の見事な岸和田弁がリアル過ぎて降板させられたという前代未聞の理由だったのです。

言葉だけだと“朝の連続テレビ小説を途中で降板した”女優となってしまいますから、他に原因もあるのかもわかりませんが、尾野にとっては明らかな“黒歴史”になってしまったわけです。

さらに『カーネーション』は、放送終了から2年後にBSプレミアムで再放送が予定されていたのですが、大河ドラマに出演した経験もある出演役者の不祥事が発覚、オンエアは急遽別の朝ドラに差し替えられることになったのです。

不倫発覚の女優が「病弱で儚げな母」を演じることの違和感

主役交代、再放送中止…こんな取材記憶がある私には、今回の広末の再登場にどうしても首を傾げてしまうわけです。

あんなドロドロの、ベタベタの、子供たちに「離婚後パパとママのどっちと暮らしたい?」と聞くようなW不倫が発覚した女優が“病弱で儚げな”母親役を演じることに、視聴者は受け入れることができるのでしょうか…。

オンエア後のSNSに溢れるコメントがその答えになるのでしょうね…。

【関連】広末涼子の夫、キャンドル・ジュン氏の“赤裸々会見”は大成功?報道関係者は「怖くてイジれない」と白旗

プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

image by:Dick Thomas Johnson from Tokyo, Japan, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons

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